この記事では外野手としての華型プレーである、ダイビングキャッチを怪我をせず且つアウトにするコツを紹介しています。
ダイビングキャッチのコツとは何でしょうか?
成功すれば天国、失敗(怪我含む)すれば地獄の外野手のダイビングキャッチ。
成功へのコツと、失敗を防ぐための方法を完全習得しましょう。
野球指導歴10年の一球たろうがご紹介します。
ダイビングキャッチのメリットとデメリット
監督。やっぱり外野手やっていて何がカッコいいかって、ダイビングキャッチですよね?あれってどうやるんですか?
結構軽い感じで聞いてくるが、ダイビングキャッチが決まれば天国、失敗すれば地獄のプレーであることは理解しているか?
え?見た目カッコいいし味方も盛り上がるから、メリットは分かりますけど、デメリットみたいなことってあるんですか?
メリットは「決まれば」の話だ。しかしデメリットの可能性もきちんと頭の中に入れて、ダイビングキャッチをするかどうかを一瞬で判断しなければいけないぞ!
ダイビングキャッチは、非常に華のあるプレーであり、守備における「カッコいい」プレーの中でもトップを争うほどのものでしょう。
内野手であれ、外野手であれダイビングキャッチは非常に盛り上がります。
だからこそ「そのコツは?」と知りたいところですが、メリットがある反面、デメリットもあることを理解しましょう。
ダイビングキャッチのメリット
まずはダイビングキャッチのメリットについてです。これらのことが考えられます。
- 成功すれば流れが一気に傾く
- 拮抗した試合展開であれば、勝利の要因にもなる
- 単純にアウトが一つ増えるし、飛び出したランナーがいればゲッツーも可能
とくに外野のダイビングキャッチが成功したときは、めちゃくちゃ盛り上がります。
そりゃ憧れのプレーになるだろうし、できれば自分がそのコツを習得して、プレーを盛り上げたいものです。
が、一方でデメリットも存在します。これをきちんと把握しているからこそ、後述するダイビングキャッチのコツの意味が理解できます。
ダイビングキャッチのデメリット
ダイビングキャッチのデメリットは、これらのことが考えられます。
- 失敗すると長打になる
- 他の野手との連携ができていないと衝突の可能性あり(一球たろうはそれで腕をスパイクで踏まれた)
- 単身でも怪我につながる
まず一点目が、失敗したときのことを考えると、ダイビングキャッチは本当に恐ろしい結果を生みます。
さらに、滑り込みや回転がうまくできないと怪我につながることもあり、せっかく捕球したのに悲しい気持ちになりかねません。
これらのデメリットを十分に理解して「成功させる(捕球する)方法」と「怪我をしない方法」に分けて、ダイビングキャッチのコツを後述します。
ダイビングキャッチ「絶対捕球」のコツ
まずはダイビングキャッチで「捕球」するためのコツを紹介します。
先に結論を述べますが、かなりメンタルに関わるものが多く本来なら「自信をつけて実践」といきたいところですが、ダイビングキャッチの場合は「自信を先に持って実践」といった感じです。
外野用グローブを使うのは大前提
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外野手であるならば、外野用グローブを使用しましょう。
なぜ外野用のグローブが、他のグローブに比べて長くなっているか…
ギリギリのボールを届くようにするためですよね。
内野手用との差は10cm程度ですが、その10cmが大きく結果を左右することもあります。
ダイビングキャッチを成功させたいのなら、まずは外野用グローブを買いましょう。
「絶対に捕球する」という強い意志
何よりも「絶対に捕球する」という意思が、ダイビングキャッチには必要不可欠です。
「捕球しようとする」から体は反応します。一方中途半端な気持ちでダイビングキャッチするかどうかを、迷ってしまうとほとんど捕球できません。
ダイビングキャッチを行う場面というのは簡単にはないと思うので、自信をつけることは難しいです。
なので、根拠はありませんが「絶対捕球する」という大きな自信を持つことが、ダイビングキャッチで捕球するためのコツになります。
ダイビングすることが目的ではない
先述したところと関わるのですが「ダイビングキャッチをする」ことが目的ではありません。
「ぎりぎりのボールを捕球する」ことが、目的なのです。こう思っていないと、グローブがなかなか出てきません。
グローブはボールに向かっているけど、グローブの捕球面は安全な着地のために、捕球面が下を向いている場合やグローブを閉じてしまっている場面を見ます。
これじゃ「ダイビングキャッチすること」が目的になっていますね。
当然捕球という成功を見ず、失敗することによる「長打」にしか結果はつながりません。
なるべく低くダイブする
ダイビングキャッチで飛ぶ際に、なるべく低い目線からジャンプすることが捕球のコツです。
そのためにも、ジャンプする瞬間に背中を丸めるようにして目線を低くしましょう。
こうしないと、後述する怪我にもつながる恐れがあります。また、ギリギリの打球と言うことは、当然地面すれすれで捕れるか、捕れないかの違いなわけです。
目線を高くして飛んでしまうと、低い打球にグローブが届かず、単純に捕球できる可能性が低くなりますよね。
捕球後はグローブの外側を地面につける
ダイビングキャッチをして、捕球したのに、ボールを落としてしまうとただ、危険な思いをしただけになります。
通常グローブなしでダイブすれば、ヘッドスライディングのように手のひらが地面を向くはずです。
しかしダイビングキャッチの場合は、グローブの中のボールが外に出てはいけないので、グローブの外側
が地面に着くようにしましょう。グローブに傷は入ってしまいますが、名誉ある傷です。仕方ありません。
こうすることで手首の怪我も防ぐことができます。
目線はなるべく固定
ただでさえ外野手は、走っているときに目線がブレてしまいます。しかしダイビングキャッチは究極の「ギリギリプレー」です。
そんな中だからこそ、目線がブレてしまっては、ダイビングキャッチのコツ以前の話になってしまいます。
大抵目線を低くしようとすると同時に、目線はブレなくなります。他の記事でも紹介しているので、まずは目線を低くを意識してください。これだけでも目線はかなり固定されます。
ダイビングキャッチ「怪我をしない」コツ
ダイビングキャッチで捕球できるコツよりも、怪我をしないコツの方が大切です。
これからの記事を特に注意して読んでください。
胸から滑る
ヘッドスライディングの時と同様に、ダイブした後は胸で滑ることが怪我しないことのコツです。
体の他の部分で着地したり、滑ろうとすると(スライディングキャッチは別)大抵怪我をします。
もちろんヘッドスライディングのように「手のひら」を「地面」に向けてはいけません(先述しています)。
地面に着地した後は、意識的に体をエビぞりにして、地面との接触面積を小さくしてください。
(ヘッドスライディングができていないと、ダイビングキャッチには取り組まないでください。危険です。)
低空飛行
先ほども「捕球するためのコツ」で紹介した、低い目線でダイブすることは、怪我の防止のためにも必要なコツです。
単純に地面に対して、高い位置から落下するのと、低い位置から落下するのでは胸に伝わる衝撃が違いますよね。
また、着地したときに首もむち打ちのように「ガクッ」となるので、ダイビングキャッチは低いに越したことはありません。
飛び込んだ勢いで回転
ダイビングキャッチに臨んで、プレーがそのまま終わりにはならないパターンもあります。タッチアップなどの場面はとくにそう言えるでしょう。
そのため、ダイブしたあとも次のプレーにつなげる必要があります。
その時はダイブした勢いを利用して転がるのも一つの手です。意外とこちらの方が、着地の衝撃が分散されるため、ケガ防止につながります。
ただし回転するときに、グローブの地面に対する角度は変わってしまうので、捕球後はなるべく地面から離した高い位置にグローブを掲げるようにしましょう。
これが意識していないと難しく、怪我につながることもあります。
こうしてみると簡単そうなんですがね~
しないでいいのであれば、極力やりたくはないプレーだ。怪我の可能性がどうしても出てくるからな。
とは言っても、外野手として守備範囲を広くするには欠かせないプレーですよね。
まあな。あとは、ダイビングキャッチとスライディングキャッチなら、スライディングキャッチの方が怪我率が低い。フェンス際なんかでもそちらの方が安全だからな。
では、次回はスライディングキャッチを教えてください!
よし!分かった!
ダイビングキャッチはこうやれ!怪我をせずアウトにするコツとは?:まとめ
ダイビングキャッチは、コツを習得する前にそのメリットとデメリットを把握しておきましょう。とくにデメリットを把握してかないと、ただただ味方に迷惑をかけたり、怪我につながったりする恐れがあります。
ダイビングキャッチで「捕球をする」コツは、とにかく「絶対捕球する」という強い心を持つこと。その心を持つと、自然とグローブで捕球しようとしたり、中途半端なプレーがなくなります。
また中途半端なプレーでなくなると、結果として怪我の可能性も下げられます。怪我をしないダイビングキャッチのコツは、手のひらを地面に向けない事や、胸で滑ったり、ダイブ後に回転したりすることが必要です。