この記事では守備をしていて大切な球際の捕球方法やコツ、球際を取れるようにするために必要な練習を紹介しています。
「あと5cm」届いていれば、アウトだったのに…試合に勝っていたのに…
球際だからこそ、捕球できなかったときの悔しさは大きくなります。球際に強い選手になって、たった5cmでも守備範囲を広げ、チームを救いましょう!きっとヒーローになれます。
野球指導歴10年の一球たろうがご紹介します!
あと5cmでアウトにできる!球際を捕球できなかった原因とは?
うう。ちくしょう。あと5cm届いていたら、アウトだったのに…
惜しかったな。また鍛え直しだ!
どうしたら球際を捕球できるようになりますか?もう悔しくて悔しくて…
そんなことだろうと思って、お前のためにちゃんと伝えたいことをまとめているよ!
球際を捕球できなかったりすると、本当に悔しいです。普通のヒットと比べると、ぎりぎりまで諦めなかったり、多少体に無理をさせて(ダイブすることもあるでしょう)いたりするので。
しかし、球際が取れなかったのには理由があります。それがこちら。
- 単純に足が遅かった(勢いが足りなかった)
- 体を安定させる筋力がなかった(大体初心者はこれが原因)
- グローブや目線に問題があった
大方この三点だと思います。逆に言えばこの3点を改善できれば、「あと5cm」に届くことができるのです。
球際の捕球はある意味天国と地獄の別れ際。天国への道を知って、ヒーローになりましょう。
球際捕球のコツ!筋力アップと柔軟性の前に覚えておきたいこと
球際の捕球には、筋力アップと柔軟性が一番の近道です。
しかしそれだけでは足りませんし、筋力アップと柔軟性を向上させるためには時間がかかります。
まずは球際を捕球するために必要なコツを確認しておきましょう。
球際を捕球するコツ1:絶対に目を離さない
とくにダイビングキャッチをするときに、目を離さないことが大切です。意外と、ダイビングキャッチに行くときに、目が離れていることがあります。
安全にダイビングするために、初心者の場合一瞬ダイブする先を見てしまい、ボールを見失います。
球際にも関わらずボールから目を離すと、捕球できないのは容易に想像できますよね。
球際を捕球するコツ2:グローブの捕球面をボールに向ける
ボールの進行方向に対して、しっかりグローブの捕球面を向けないと、うまくグローブの中に入ってくれません。
少しでも捕球の可能性を上げるために、グローブを大きく開いて、グローブの面をボールに対して90度になる位置で構えましょう。
(こちらにより詳しく説明しています。グローブの使い方をここでマスターしよう!)
球際を捕球するコツ3:肘の使い方
球際のボールを追いかける時、意外と逆シングルで捕球する体勢になることが多いと思います。
初心者の場合逆シングルで捕球しにいくと、肘が真っすぐ伸びた状態になりグローブの上をボールが通過することもあります。
肘を引くようにして、ボールの軌道に入れるようにしましょう。
せっかく打球に追いついたのに、本来取れる位置だったのを取り逃がしてしまうのは、もったいないです。
下の動画ですごく詳しく説明されているので、参考にされてください。
球際を捕球できるようにするためのトレーニングは「体を安定させる」トレーニング
球際の補給のために一番大切なことは、どんなに窮屈な体勢になっても安定していることです。
例えばゴロの捕球をした場合、そのあとに送球をしなければなりません。内野手だと特にそのパターンは多いはず。
体勢が安定していないと次の動作に移りにくいだけでなく、目線のブレにもつながります。だからこそ、体勢の安定は必要で、そのためのキーワードが「筋力」と「柔軟性」です。
球際の捕球を可能にする体幹とその鍛え方
体勢の安定が球際の捕球には必要です。そのための筋力が「体幹」。
体幹トレーニングは「姿勢の安定」において非常に重要なトレーニングです。姿勢が安定すれば、100%に近いパフォーマンスでプレーができます。
例えばゴロだと、ギリギリまでグローブを地面まで近づけつつ、転ばないようにしなければなりません。
その時に体幹を鍛えているかどうかは、大きく結果を左右します。体幹の鍛え方はさまざまあります。
- トラックタイヤを寝かせた状態からひっくり返す
- バランスボール
- プランク(これは家でも簡単にできるのでおすすめ)
下の動画を参考にされて、体幹を鍛えましょう。
球際の捕球を可能にする股関節の力と柔軟性
球際ということは、地面に落ちるかどうかの低い打球の可能性もあります。もちろん、地を這うようなゴロをぎりぎりのところで捕球する際も、地面すれすれの打球です。
その低く、遠い打球をいかに捕球するのか──。そのために股関節を鍛え、その柔軟性を上げることが大切です。
- ランジ
- 四股踏み
家でできる、かつ、効果的なトレーニングなのでやってみましょう。
股関節の筋力アップと柔軟性は、野球をやる上で非常に大切な能力です。他の面でもたくさん活きてきます。
(こちらの記事の後半で、詳しい取り組み方を紹介しています)
トレーニングに関しては、結構家でできるものが多いんですね。
まあ、簡単にできるよなものを紹介してきたからな!家で取り組んで、友達にこっそり差をつけるといいよ!
体の機能だけでなく、実際に球際を捕球する練習「ペッパー」
実際に球際の場面を作ってあげて、実践してみましょう。
一人がボール捕球(練習を受ける側)します。相方は捕球する側がぎりぎり届くか届かないかのところに、ボールを投げてキャッチさせましょう。
図のように行えば、何人もの子どもを一度に相手できます。短い距離でトップスピードに上げるための練習としても効果的です。
あと5cmを捕球するための「球際」講座!球際を捕球するために必要なこと:まとめ
球際を捕球できるできないで、試合が大きく変わります。「あと5cm」を捕球できるようにするためには、球際のコツを習得し、筋力と柔軟性を鍛える必要があります。
球際で捕球するためのコツは、「ボールから目を離さない」「グローブの捕球面をボールに向ける」「肘の使い方」が大事です。
球際を捕球するために必要な筋力は「体幹」と「股関節」。股関節は同時に柔軟性も鍛えることで、いろいろなプレーで活かすことができます。
体の能力だけでなく、実際に球際を捕球する感覚として「ペッパー」が有効です。