速球派ピッチャーを打つコツ!投手に合わせてバットを短くはやばい?

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この記事では、速球派ピッチャーを攻略するためのコツを紹介しています。

速球派の投手で定番な打つコツは「バットを短く」ですよね。でも、その方法で何人のピッチャーを打ってきましたか?

ここでは実体験に基づいて、速球派ピッチャーの攻略のコツを、バッター個人目線・チーム目線・監督目線で紹介します。

一球たろう
一球たろう

正直「バットを短く」持って速球派を攻略した選手はほとんど見たことありません。野球指導歴10年の一球たろうの経験をもとにご紹介します!

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速球派ピッチャーを打つコツ:「バットを短く」はやめておけ

速球派ピッチャーだと分かると、一番頭に思いつく打つためのコツが「バットを短く」ではないでしょうか。

誰しもが思いつく、速い球を投げる投手に対するその攻略法は、一球たろうとしてはおすすめしません。

なぜなら、経験上その攻略法で速球派を攻略したことがないからです。

バットを短くでは速球を打つことができない理由1:感覚が狂う

普段バットを短く持っているのに、速球派投手が出てきた途端バットを短く持つと、当然体に染みついた「バットの長さの感覚」が狂います。

例えばバドミントンのラケットの打球面が、急に卓球のラケットぐらいに短くなったと想像してください。かなりやりにくいですよね?

バットも同様で、普段持っているグリップの位置で、芯の重さを感じたり、遠心力を感じたりしています。これは感覚的なものであり、いきなり変えてしまうとバットコントロールの感覚がずれることは明白です。

バットを短くでは速球を攻略できない理由2:タイミングそのものが遅れている

初心者だけでなく、バッティングが苦手な子どもの多くが「タイミングがずれている」ことが原因で、打率の向上につながっていないことが多いです。

目の前の速球派ピッチャーを打てない子どもは、スローボールや何の変哲もないストレートでも振り遅れることはありませんか?

もしも、そうであれば、そもそもピッチャーの投球に合わせたタイミングを取ることができていないと考えられます。

速球に合わせようとバットを短くする以前の問題ですね。こちらの記事で、詳しくタイミングの取り方を説明しています。

打率が向上するバッティング時のタイミングの取り方!練習方法も公開
この記事では打率を向上させるバッティング時のタイミングの取り方について、コツや練習方法が紹介されています。バッティング時にタイミグの取り方が上手い人は力がなくてもヒットが打てます。ライバルの友達に差をつけるためタイミングの取り方を教えて打率を向上させましょう。タイミングの取り方を覚えれば打率は飛躍的に向上します。

バットを短くでは速球を攻略できない理由3:慣れこそ最大の味方

 

よくバッティングセンターなどの動画で、とんでもなく速いボールをガンガン打ち返す人がいますよね。

では、あの方たちが試合のバッターボックスで、MAX160km/hの速球派ピッチャーを打てるのかというと、おそらく打てません。

なぜなら、その速球派ピッチャーの160km/hの速球に慣れていないからです。逆に言うと、バッティングセンターでは慣れているから打てるのです。

しかもバットを短くしているわけでもないし、バッティングセンターに通い詰め始めたころは「バットを短く」なんてしているはずもありません。

ようするに、速球にどこまで慣れているかが攻略のコツなのです。

速球派ピッチャーを打つための「本当の」コツ

では、具体的にどうやって速球派ピッチャーを打っていけば良いのでしょうか。「慣れろ」と言われても、何をすれば良いのか…

速球を打ち返すコツ1:すり足に変える

速球にしろ、変化球にしろ、打てないということは、思い通りにバットに当たっていないということです。

ならば、徹底的にバットコントロールしやすく、ボールとバットを当てやすい状況を作り出しましょう。

そのために、もしも足を上げて普段打っているのであれば、速球派ピッチャーが登板した際、フォームをすり足に変えてください。すり足で打つことは、このような効果があります。

  • 目線がブレにくい
  • 打ちだすタイミングを調整しやすい

これらは、常に地面に両足がついているからこそ得られるメリットです。

球が速いといっても、結局は線をたどって自分のミートポイントまでやってくるのです。あとは、いかに当てやすい状況を作るか。すり足はそのために有効なバッティングフォームです。

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速球を打ち返すコツ2:トップを早めに作る

速球派ピッチャーとはいえ、さまざまな球速のボールを投げてくるからこそ、速球が速球になるのです。

だからこそ、MAXの球速に合わせて「待ち」の時間を長く作っておきましょう。そのために、ピッチャーの手からボールが離れる瞬間に、トップを作っておきます。

トップを作っているということは、下半身も打つための形を作り終え、いつでも始動できる状況であるでしょう。

この写真でいうところの3が、トップの状態です。この3を作っていられる時間を長くすれば、ストレートも変化球もタイミングを合わせやすいです。

速球を打ち返すコツ3:バッターボックスの「前」に立つ

「前」!?!?と思う方もいるはずです。ここで言いたいのは、確率と覚悟の話。

バッティングセンターでの実例があるように、人間は速いボールには比較的早く適応できるようにできています。だからこそ素人でも160km/hの速球が打てるのです。

ならば、本能を呼び起こすため、ボックスの前に立ちましょう。さらに、ボックスの前に立つことは、もしもバットに当たった時にフェアゾーンを大きくしてくれます。

振り遅れたとしても、打球は流し方向に飛ぶはずです。それがヒットにつながるのであれば、儲けものではないでしょうか?

そして「速い球に向かう」という覚悟もできます。ボックスの後ろに立ち、バットを短く持つことは、攻略のコツとしてはかなり「後ろ向き」でしょう。

「お前の速球なんぞ、打ち返してくれるわ」という気持ちは、ボックスの前でないと起きません。「気持ちで打つ」とは、こういうことではないでしょうか。

速球を打ち返すコツ4:テイクバックを小さめにする

速球を打ち返すには、テイクバックを小さくすることも有効です。

テイクバックを小さくすることで、文字通りバットの芯がボールをとらえるまでの距離が「最短距離」になります。

速球は力のこもったボールであるため、全力で打ち返さずともきちんと振り抜きさえすれば、バットがはじき返してくれます(もちろんバットの種類にもよる)。

テイクバックが小さく、速いストレートの打ち方としては、下の中村選手のバッティングフォームが参考になります。

チームで速球派ピッチャーを攻略し、バッターが打てるようにするコツ

野球は1人でやるスポーツではありません。

いくらピッチャー個人の能力が高く、速球がめちゃくちゃ速いといってもいつもMAXで投げるわけでないし、そうさせないこともできます。

速球派ピッチャーをチームで攻略:ランナーを出す

ヒットならば一番良いですが、フォアボール、デッドボール、振り逃げ…

何でも良いので、ランナーになりましょう。そうすると、ピッチャーはセットポジションから投げなくてはなりません。

意外と「この速球派ピッチャーを打つのは難しいぞ」と思っていても、ランナーを出してセットポジションにさせるとコロッと球質が変わるものです。

そこをきっかけに、あれよあれよと崩れ、ご自慢の速球を打ち返すこともできます。

しかも、ゲーム開始当初とほぼ同じ速度の球を、です。

この時には、子どもは「打てる」と思っているので、なぜか打ててしまいます。小・中学生のメンタルは、時に限界能力の向こう側の世界を見せてくれるものです。

速球派ピッチャーをチームで攻略:ストレートを狙う

目には目を、歯には歯を。速球には、速球で勝負ということで、チーム全体で狙い球をストレートに絞ります。

先ほどの覚悟を持つことの効果をご紹介しましたが、速球一本に絞ることで迷いがなくなります。

さらにピッチャーにとっては、速球を明らかに狙ってくるチームに対して、速球を投げむプレッシャーを与えることができ、突破口を見出す可能性が見えてくるのです。

速球派ピッチャーなので、変化球を混ぜ始めると調子が狂うこともあります。そうすれば、意外と速球でも対応でき、打てるようになるものです。

速球派ピッチャーを打たせるコツを監督としてどう伝えるか

速い球を投げる投手なので、それなりに地域でも実力のある投手だと思われます。

速い球を投げるというだけで、やはりそのポテンシャルの高さは認められるものです。

では、子どもにその投手を打つコツを伝えるために、試合前に何をアドバイスすべきなのでしょうか。

高めを狙わせても良い

よく速球派ピッチャーを攻略するために、高めを打つな、という攻略法を伝える指導者がいます。

なぜなら、高めの速球が不意に来ると、どうしても人はバットを振りたくなるし、これが速球派投手のウィニングショットの一つだからです。

しかし一球たろうとしては、高めのストレートを狙うのであれば、それを狙わせても良いと思います。

先述したように、狙い球を絞れば人は覚悟が決まります。結果ストレートにも負けません。

だから高めの速球を狙うのであれば、一打席の中で三球とも高めを打つように伝えましょう。高めの速球を捉えると、打球はかなり遠くまで飛んでいきます。

思い切りのよいスイングをさせるために

速球はある意味力勝負を挑んできている証拠です。

力勝負である以上、こちらも力で対応するので中途半端ほど良くありません。しかし、バッターが速球に対して中途半端なスイングをしたときは、意識では分かっていても「身体が反応しなかった」と考えるべき。

精神論を振りかざして「全力で振れ」と言っても、身体が反応していないのでどうしようもありません。

逆に「速い球だから、当たれば飛ぶ」くらいに伝えてみましょう。力勝負とはいっても、バッティングに無駄な力はいりません。

とにかく「バットに当てる」ための工夫が大前提です。アドバイスもそのための物に絞って、アドバイスしましょう。

速い球の方が人間は対応できるってマジですか?

一球たろう
一球たろう

マジだ。だからこそ変化球が必要なんだよ。すり足で打つ方法は、一球たろうとしてはおすすめのバッティングフォームだ。ぜひ検討してみてくれ!

速球派ピッチャーを打つコツ!投手に合わせてバットを短くはやばい?:まとめ

速球派ピッチャーに対して、バットを短く持つ攻略法は一球たろうとしては、おすすめしません。

速球に対して「すり足に変える」「ボックスの前に立つ」が、一球たろうがおすすめする速球を打つコツです。

また、チームとしても「ランナーを出す」「ストレートを狙う」ことで、速球派投手は攻略への糸口をつかむことができます。

監督としては「高めを禁止しないこと」「思い切りのよいスイングのためにリラックス」を伝えることで、子どもは速球に対応できます。

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