ティーバッティングとは一体どんな意味なのでしょうか?
一言でいうと、ヒットの本数を増やすために「絶対に」やり込んでおく必要があるバッティング練習です。
しかもそんなティーバッティングは、防球用のネットやスタンド・マシンさえあれば簡単に自宅でも取り組めます。
では、その効果は?練習法や取り組む上での注意点、コツも紹介します。


野球指導歴10年の一球たろうがご紹介します!
ティーバッティングとは?

監督。ティーバッティングってどんな練習なんですか?

一言でいうなら絶対にやるべきバッティング練習だな。

そんな重要なんですか!?これは絶対取り組むべき練習ですね!

自宅でバッティング練習するなら、ぜひ練習道具一式用意しておきたいくらいだ!今日はティーバッティングの練習方法と道具を紹介しよう!
ティーバッティングとは、バッティング練習の一種で、二人もしくは道具を使えば一人でもやれる練習です。
その方法次第では、時間をかけてダラダラとフリーバッティングをするよりはるかに有効なのがティーバッティング。
基本的な効果を理解して、自主練のメニューに取り組んでいきましょう。
必要な人員と練習の取り組み方
ティーバッティングをやるには、道具を使わないのであれば二人必要です。
- 相方:ネットのそばに立って、ボールをトスする
- 打ち方:ボールをちょうど良いタイミングで打つ
たったこれだけの練習ですが、トスをするコース・高さ・スピードで様々なボールを再現できます。
苦手なコースを練習したり、スイングの軌道を修正したり、パワーをつけたり…
何でも集中して取り組むティーバッティングは、一番取り組むべき練習と一球たろうは思っています。
ティーバッティングの効果
ティーバッティングに取り組むことで、バッティングにこのような効果が出ます。
- ミート力の向上
- ドアスイング等スイング軌道の修正
- 体重移動が効いたバッティングフォームの習得
- スイングスピードの向上
- コース別の打ち方の習得
- タイミングがずらされた時の対応法
- 他多数
要するに、バッティングにおける様々な能力が身につくわけですね。
もちろん、自分がそのティーバッティングで「何を習得したいか」と考えるかが大切です。
まあ、何も考えずに打ちまくっても、スイングスピードはもちろん鍛われます。
注意点とコツ
ティーバッティングにおける注意点は、きちんとネットの真ん中にボールを打ち返すことです。
ネットの真ん中に来ていない=正しくはじけていない、ということですね。
初心者ほど、「カスン」としたアタリになって、ネットを超えたり、ネットの下にボールが飛んでいきます。
また、音にも注意してください。きちんとボールをとらえたときは硬球・軟球ともに澄んだバットの音が聞こえます。
その音を出すためのコツは、リストを使った速いスイングスピードとポイントを前に置くことです。
ティーバッティングおすすめの道具
ティーバッティングは、二人分素振りがスペースさえあれば、自宅でも取り組める練習です。
もちろん、ボールがネット外に飛んだ時のための対応は必要ですが、そこまでスペースは取りません。
素振りより効果的な練習であると考えると、道具を揃えて取り組みたいところです。
防球ネット
防球ネットがないとティーバッティングはできません。やろうと思えばできますが、後の片付けが大変です。
自宅だと、庭が球場くらいある豪邸でないとできません。
ここで紹介するAKOZLINの防球ネットは、2m13cm×2m13cmのワイドな設計で、打つ場所が定まらない初心者も安心です。
しかもその初心者のために「ここに打つんだよー」という真ん中のマークまであります。
1万弱する他の防球ネットに比べ、コスパに優れているため、一球たろうも先日購入しました。
一人でもできるティーバッティング
「ティーバッティングは二人一組だから、自宅じゃできない」と思っている方に朗報です。
一人でもできるのがティーバッティングという練習なのです。
一人でティーバッティングをするための道具は、主に二つ。「スタンド」と「マシン」です。
スタンド
ボールを置けるスタンドティーによって、一人でティーバッティングに取り組めます。
スタンドの長さや位置を変えられるため、苦手なコース、練習したいコースを自分で選ぶことが可能です。
しかもここでご紹介しているFIELDFORCEのスタンドは、ボールの代わりにダミーも打てます。
つまり、ボールが不要のティーということですね。これには、チームもお世話になりました。
しかしスタンドを使うティーバッティングの際には注意点があります。
- 100%の力を伝えられるミートポイントに設定
- スタンドを打つのではなく、ボールを打ち抜くこと
- インコースは引っ張り、アウトコースは流し、と打球の方向を打ち分けること
おそらく、初心者は止まっているボールすらきれいにミートできません。
だからスタンドの根元を打ってしまい、スタンドが折れます。
これは消耗品なので、スペアも用意しておくことがおすすめです。
上手な選手ほど、ミートが上手な選手ほどスタンドの消耗は少ないです。
選手には、そこを目指させましょう。
マシン
トスをマシンがあげてくれると、練習効率は格段に向上します。
マシンに任せれば、安定的にボールを供給してくれるため、一人でもティーバッティングに取り組めるからです。
ただし、トスマシンはレールが少ないため、10数回打つとボールを集め、打ってはまた集め…となりがち。
その面倒くささを回避するには、スペアのレールがおすすめです。
家でボールを打つのは危険…
家でティー…と言っても、親からすればヒヤヒヤしますよね。
とんでもない方向に打つかもしれませんし、それで何かが壊れるかもしれません。
下手するとお隣さんの家に直撃します。
その危険性は、ボールを変えることで回避できます。現在のプラスチックボールは優秀です。
プラスチックなので、ミート時の「押し込み」は体得できませんが、ミート練習には十分。
危険と押し込みなら、家なら「危険」に軍配を上げた方が良いでしょう。
ティーバッティングの種類
ティーバッティングと言っても、工夫すればいろいろな能力を伸ばせます。
バットの軌道を修正、パワーをつける、ミート能力を上げる…etc
自分がどんな能力を身につけたいのか見定めて、効果的なティーバッティングの方法を探りましょう。
後ろからのティーバッティング
バッターの後ろからトスを上げるティーバッティングです。このような効果があります。
- インサイドアウト(「内からバットを出せ」と言われる人)の習得
- 最短距離でミートできる
(インサイドアウトを身に着けるために、最強のトレーニングバットを紹介しています)

後ろからくるボールを打つには、肘を折りたたみ、身体の近くでバットヘッドを走らせないと打てません。
後ろからのティーバッティングは、バットの軌道修正のための練習ですね。プロでもやってます。
鈴木大和、背面から投げられるティーバッティング pic.twitter.com/yT4p4r0lkP
— akasen (@ak4sen) February 2, 2022
早いティーバッティング
通常の位置からトスを上げますが、かなり早いペースでトスを上げます。
- ミートポイントとスイングスピードの強化
- 安定した軸の形成
- 最小限の動きでスイングを完結
早素振りと同じなので、筋力強化につながり、スイングスピードが上がります。
さらに、早く打ってすぐにトップに戻さなければならないので、身体の軸(体幹)が安定します。
また、「身体が開く」と言われる選手にもオススメの練習法です。
本来は1秒につき2球くらいの早さが良いですが、初心者は1秒で1球程度にしておきましょう。
スイングが遅れて、トスを上げる人のところに飛んでくる危険性があります。
タイヤの上でティーバッティング
不安定なタイヤの上でティーバッティングを行います。
- 軸の安定したスイングの体得
- 開きを抑えたスイングの体得
軸の安定と開きを抑えたスイングの体得に特化したティーバッティングです。
自分本来の力を100%ボールに伝えるには、軸の安定と開きを抑えたスイングが必要です。
ワンバウンドのティーバッティング
トスを上げる方は通常の位置にいますが、ワンバウンドさせてバッターは打ちます。
- ボールにタイミングを合わせる
- タメの感覚の体得
ピッチャーはバッターのタイミングをあの手この手でずらしてきます。
だからこそ、「タメ」を短くしなければならにし、長くもしなければなりません。
これが変化球に対応する練習にもなるわけですね。
タメをしっかり作れるようになると、ボールの飛距離が伸びます。
トスを上げる人がボールを離した瞬間に、トップをつくるようにしましょう。
ティーバッティングの意味や練習法を解説!便利な道具で効率的に!:まとめ
ティーバッティングとは、ミート力やスイングスピードを向上させる練習です。
ネットやマシン、スタンドなどを使えば、効率的に練習に取り組め、自主練としては最適でしょう。
一球たろうとしても、ぜひとも家で取り組んでほしい練習だと考えています。