打てない初心者のバッティングフォームには、ある共通点があります。
これから紹介するバッティングフォームの悪いクセが多いほど、初心者の成長を阻害するでしょう。
一球たろうは、初心者がほとんどのチームの監督でした。
「初心者からなかなかバッティングが一皮むけないな…」そんな選手のバッティングフォームの特徴を紹介します。
もしかすると、打てない原因は間違ったバットでは?「自分(お子さん)がそうかも…」と思う方はこちらの記事でヒットが量産するかもしれません。


一度に多くの初心者を見たからこそ分かる、一球たろう独自の視点から紹介します。
初心者が打てない原因を紹介するサイトは多くあります「が」…
一球たろうは、野球っておもしろいというサイトを経営している傍ら、いろいろなサイト記事を執筆することもあります。
その中で野球記事を書くこともありますが、当然一球たろう以外の人も書いているわけです。
そして時折「野球したことない人が、他のサイトの情報を集めてうまいことまとめて書いてるだけやん」という記事もあります。
正真正銘初心者たちを見てきた一球たろうから見たその記事は「?」がつくものも…
なぜならそんな記事は、SEOやら何やら難しい記事作成技術の方が重視されて、本当に野球初心者のことは二の次ってこともあるからです。
バッティングフォームの基本はもちろんありますよ。しかし、初心者というと「まだそこは早いだろ」と思う記事もちらほら。
だからこそ、これから紹介するバッティングフォームの「悪いクセ」は見てほしいですね。
初心者に共通する打てないバッティングフォーム

監督!今度弟が中1になるんで、俺と同じように野球を始めるそうです!

おお!それなら、ぜひうちのチームに入るよう、兄貴のお前からも言っておいてくれよな!

そうします!初心者の今のうちに「こうした方がいいぞ」なんてことはありますか?

そりゃ1~100まであるが、やっぱりバッティングが楽しいだろう!バッティングフォームで気にする点はぜひ伝えておいてくれ!
みなさんは、野球で「面白い」と思う瞬間ってどんな時ですか?
一球たろうは、やはりバッティングです。良いピッチャーほど、打ち返したいという欲が湧きます。
これまでたくさんの初心者のバッティングを指導する中で、打てない子どもには一定の共通点がありました。
この共通点こそ、初心者のバッティングが向上しない原因のように思えます。
「リラックスしろ!」はどこの力を抜けば良いのでしょう?
よく初心者に「リラックスしろ」とか「力を抜け」と声かけますよね。これってどこの力を抜けば良いですか?
絶対的に力を抜くべきは「バットを握っている手の力」です。
バッティングフォームには柔軟性が必要です。バットをムチのように扱える、というと分かりやすいですかね。
これはボールにバットを当てるためのコツでもあります。
10本の指でしっかりバットを握っていては、バットを柔らかく扱うことができません。
「リラックスしろ」は「手の指のちからを抜け」だと思ってください。
リズムを取るフォーム
腕や足、バットを含め、バッティングのときは身体のどこか1・2か所を「ゆら~ゆら~」と動かして構えてください。
ゆったりしたリズムで動かすことが基本です。
それが足でも良いし、腕でも良いし、バットを動かすのも良いです。
初心者のバッティングフォームでありがちな点は、身体のどこもリズムを刻まないこと。
リズムを取るフォームを「動(動いてて)」→「動(打つ)」とすると、初心者のフォームは「静」→「動」。
テニス選手は、相手のサーブを待っている間、ステップを踏んだり上半身をゆらゆらさせてますよね。
あれは初動を速くするための動きです。バッティングフォームにおいても同様のことが言えます。
振り遅れをよくする初心者ならば、リズムを取るフォームを取り入れてはどうでしょうか。
2021年にセ・リーグ首位打者を獲得し、メジャーへ挑戦する鈴木誠也選手もバットと足が動いていますね。
バットのヘッドがピッチャーに向いている
バッティングでは、反発する力を利用します(例えばテイクバック)。
輪ゴムを遠くに飛ばそうと思うと、飛ばしたい方向に対して、真反対の方向に引き伸ばしますよね。
バッティングでも力強くスイングするためには、大切な動きです。
が、しかし。
初心者はそれをやりすぎて、バットのヘッドがピッチャーから丸見えになるフォームをします。
とくに身体が大きくて、飛ばすのが大好きな子どもに多い傾向です。
あまりやりすぎると、バットのヘッドとミートポイントの軌道上の長さが長くなります。
結果ミート力が落ち、打率が落ちる、という打てない最悪のループに陥る可能性も…
基準は頭の真ん中よりも、ピッチャー側にバットのヘッドが入らないことを意識してバッティングフォームを固めましょう。
バットを短く持ちすぎる
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日本のジュニアの野球界では、初心者ほどなぜかバットを短く持つほど良しとする文化があります。
一球たろうには、それがよく分かりません。もちろんスイングスピードを速くするし、ミート力も上がります。
一方バットを短く持つことで、デメリットも大いにあり、そちらの方が一球たろう的に「ヤバイ」と思っています。
- アウトコースが打ちにくくなる
- 低めが打ちにくくなる
- 力負けする
- 上手な選手でバットを短く持つ人いる?(元ダイエーの大道選手くらいでは)
初心者に言う「バットを短く」は、9つのコースのうち5つのコース(アウトコース+低め)を打てなくする行為なんですよね。
バッティングフォームにも大いに影響し、柔軟性が利きにくくなります。
短く持っても「指2本まで」と一球たろうは思っています。
「腰を回す」フォームを勘違い
これまた初心者に教えるバッティングフォームの流れに「腰を回せ」があります。
初心者はこの教えを「勘違い」した結果、壁のない「開いたバッティングフォーム」となり、打てなくなります。
打てないというか、ボールが見えないバッティングフォームとも言うべきですね。
一球たろうが他の不親切なサイトを見て「これだけを初心者に教えるには、ちょっと注意が必要だろ」と思うポイントです。
下半身のフォームとして、まず作るべきは腰より下の部分。とくに足や膝だったりします。
とりあえず初心者には「両膝の内側をなるべく離さないように腰を回せ」と教えましょう。
開いてしまうバッティングフォームが身に着くと、修正するのに結構な時間を要します。
初心者が打てないのは当たり前!でもそれはいつまで?
当然何でも初心者であれば、上手にできないことは当たり前です。
バッティングにおいてもそうです。バッティングフォームが最初からきれいな人はいません。
しかもプロであっても、日々バッティングフォームの改造に励んでいます。
つまり「今」打てているバッティングフォームでも、「明日」は打てないバッティングフォームになることもあるのです。
しかしその逆パターンは珍しく、今打てないバッティングフォームは、明日も打てないことが多いです。
打てないを「初心者だから仕方ない」で終わらせることなく、今の自分に合うバッティングフォームを探しましょう。
もちろん、素振りも忘れないようにしてくださいね。

野球初心者が打ちやすいバッティングフォーム教えて https://t.co/DRS16EGxot
— なんJアンテナ (@nanjantena) January 27, 2017
下の記事は、そんなマインドを持った初心者が、もう一歩先に行くための記事です。


今後いずれ打てなくなる時期が来るだろう。そのときにもぜひ振り返るように言ってあげてくれ!

分かりました!その上で、しっかりマネしたい選手を見定めろってことですね。

結果を出している選手のバッティングフォームを真似ることこそ、成長に必須の条件だ!

しっかり注意点を弟に伝えようと思います!!

今後いずれ打てなくなる時期が来るだろう。そのときにもぜひ振り返るように言ってあげてくれ!

分かりました!その上で、しっかりマネしたい選手を見定めろってことですね。

結果を出している選手のバッティングフォームを真似ることこそ、成長に必須の条件だ!
打てない初心者のバッティングフォームに潜む5つの共通点がやばい:まとめ
打てないと悩む初心者は、バッティングフォームについて以下の5点を気にしましょう。
- がっつり5本の指でバットを握っていないか
- 身体のどこかが「ゆら~」とリズムを取りながら動いているか
- バットのヘッドがピッチャーにがっつり見える角度じゃないか
- バットを短く持ちすぎていないか
- 壁をつくって腰が回せているか
多くの初心者を見てきた一球たろう独自の視点です。
ここを意識して、次のステップ「プロの真似をする」にチャレンジしてみましょう。