この記事では、野球を上手くなりたい人に向けた食事や身体づくりのためのメニューを5品紹介しています。
野球は食事もトレーニングの一つです。とくに中学生は、身体の大きさとパワーは比例し、基本的に野球において身体の大きさは有利に働きます。
その下地となるのが食事です。
練習中でもおすすめするメニューも紹介します。
一球たろうが中学生の選手にもおすすめしていた食事の品々も紹介します!
おそらくこの記事を見ているのは、指導者か保護者の方。指導者の方はこちらも必見です。
野球で食事が重要とされる理由と中学生の身体
野球やるなら、まず食事!喰え!とにかくたくさん食べろ!
とは言っても監督。俺小食ですし、練習中や練習直後はとくに食欲なんてわきません…
まあ、気持ちは分からないでもない!それでも、やはり食事は野球において大切だ!トレーニングだ!だからこそ、栄養や食べやすさにおいても食べやすいものを紹介してやる!
うーーん。食欲がないのに食べやすいものなんてあるんですか…?
野球では、身体の大きさが物を言い、その一番の根幹となる食事は、もはやトレーニングの一つと言っても良いでしょう。
とにかく、たくさん食べられるならそれで良いですが、一球たろうはこれまでの中学生を見てきて「小食になってきてない?」と思ってきました。
そんな中学生の選手たちでも、結果的に練習中におにぎりを6個食べていました。
ぜひ野球をやっている中学生や小学生、または高校生にも紹介したいメニューを紹介します。
そもそもなぜ、食事が大切なのでしょうか。
野球で食事が重要とされる訳
野球で食事は非常に重要です。その理由としては、食事で摂取された栄養素が、さまざまなものに活用されるから。
- 練習や試合のためのエネルギー源に
- 成長期の身体を大きくするための元となる
- トレーニングで欠如した筋肉を回復させる
スポーツ=筋肉を酷使するということ。酷使ということは、筋肉の繊維が切れるということです。
その筋肉の繊維が、回復するときに「次は切られねえぞ!」と筋肉が回復しながら(これを超回復という)、前回より大きくなるのですね。
その回復のときに、たんぱく質が必要です。もちろん、骨格の大きさも重要で、これにはカルシウムが。エネルギーには炭水化物が…
と、野球をする以前に、スポーツにおいて食事は非常に大切なのです。
野球に取り組む小学生や中学生・高校生こそ食事が重要
小学生高学年から高校生までが、いわゆる思春期であり、最も身体が大きくなる時期です。
この時期にもしも、食事をおろそかにすると、当然骨格や筋肉も発達しませんよね。
しかも学生の頃の野球のトレーニングは、日々過酷を極めます。
とすると、大きくなる身体、そしてトレーニングから回復するために、多くの栄養素が必要であることは必然です。
だからこそ、監督は口をすっぱくして「食事を大切に!トレーニングだ!」と言うのです。
野球をする人におすすめの食事メニュー5品!
野球の強豪校や強豪チームは、練習中に食事をとっています。
また、以前一球たろうは甲子園のベンチで、プロテインを作って飲んでいる選手も見かけました。
でも、練習中や練習直後って、食欲もなくてなかなか食事が喉を通らないですよね。
そんな中でも、摂取しやすい食事のメニューを中心に、普段の食事にも取り入れていきたいメニューを紹介します。
小さくしたおにぎりで炭水化物を摂取
米は炭水化物であり、炭水化物は過酷なトレーニングを耐え抜くためのエネルギーの大元です。
練習中でもおにぎりを食べたいところですが、これがまあなんと、喉を通りにくい。
だからこそ小さくしたおにぎりが良いです。数を多くすれば良いのです。
夏の暑い練習では、現代はこまめに休憩をとります。その休憩毎に、一つずつ小さくしたおにぎりで、炭水化物を摂取しましょう。
やはり日本人の食事の基本は「米」です。
米を食べ慣れると、普段の食事でもよりたくさんのごはんが食べられるようになります。
小・中学生や高校生の人気メニュー「からあげ」でたんぱく質を摂取
野球をやっている、やっていないに関わらず、少年少女の人気メニューに「からあげ」は挙がるでしょう。
からあげは鶏肉を使ってください。筋肉の回復に必要な、たんぱく質が摂取できます。
また、からあげの脂質は、さまざまな方面で運動を手助けします。
- 運動のためのエネルギー源に
- ホルモンや細胞膜の構成
- 脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収を促す
脂質はよくテレビなどで「ダイエットに悪!」みたいな扱いを受けてますが、三大栄養素の一つです。
しかも重要な栄養素を吸収するためには、ビタミンが必要で、骨を構成するカルシウムを摂取するには、ビタミンDが必要です。
そのビタミンDの吸収を、脂質が促すので、からあげが野球をやる小・中学生にとってどれだけ良い食事かが分かりますね。
プロテインは摂取しやすさではNo.1
先述したように、甲子園のベンチで選手がプロテインを飲んでいました。しかも三年生が。
「まだ大きくなろうとしているのか!」とも思いましたが、現代のプロテインは、身体を大きくする、疲労回復を促すなどさまざまな効能があります。
とにかく野球の練習中や直後といった食欲のない場面でも、食事の摂取のしやすさや手軽さでは、最強でNo.1です。
何せ水や牛乳などに溶かすので、練習の合間でもドリンクとして飲めますしね。
またよく「まずい」と言われますが、現在のプロテインは味の調整がされており、味の良いものも増えています。
1日に2杯のプロテインを飲んでいた一球たろうは、レモン系のすっきりした味わいのプロテインを好んで飲んでましたが、どうしてもバニラも飲まなければならず、これはまずかった記憶(10数年前ですが)があります。
家ではごはん・鶏肉or豚肉料理・味噌汁・生野菜を!
野球の練習中で食べられないものを家では食べましょう。
とくに生野菜は、練習中の食事としては出てくることは少ないです(夏の暑いときに食べるきゅうりは最高ですが)。
また、一汁三菜と言いますが、野球をやっている小・中学生や高校生は、一汁四菜はほしいところ。
疲労回復を促す豚肉(ビタミンB群)もおすすめです。また、それらの消化、吸収を助ける生野菜との組み合わせがベスト。
野菜から摂取できるビタミンには、火を通すことで壊れてしまうものもあります。
だからこそ、一球たろうは生野菜をおすすめするし、味噌汁に使われる味噌はミネラルやカリウム、人間の身体の成長に欠かせない必須アミノ酸8種類が含まれ、野球選手の食事における重要な食材の一つです。
発酵食品(味噌、豆腐、ヨーグルト、漬物など)は、野球をやる者として意識して摂取したいですね。
卵焼きと牛乳はヘルシーかつ食事に取り入れるべき栄養素の塊
完全栄養食品と呼ばれる卵は、ビタミンCと食物繊維「以外の栄養素をすべて」持ち合わせています。
なので、卵焼きを毎朝食べましょう。おにぎりの横に添えて練習に持って行かせるのも良いです。
野球選手として、一人のアスリートとして、これを摂取しない手はないでしょう。昔の映画では、生卵をそのまま飲んでいるボクサーもいましたね。
ただし、腐りやすいので、食事として持っていくのは難しい。では、家で卵料理を出しましょう。朝がタイミング的にはベストです。
牛乳も身体を大きくするために必要な、動物性たんぱく質やたんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンが含まれています。
これも栄養価が高く、野球選手であれば食事のどこかに取り入れたいメニューです。
プロテインの粉を溶かすものとしてもってこいの食品ですね。ただし、これまた腐りやすいので、学校には持っていかない方が良いかも…
野球をやっている子どもに食事をさせたい!…でも食べないですよね
一球たろうの売りは、栄養に詳しいなどではありません。
実際に子どもに食事指導にあたった者として、「身体を大きくしたい」と思う保護者と同じ悩みを持ったことがあります。
とにかく意識の高い子は良いのですが、「監督さんはたくさん食べさせてくれって言うけど、うちの子どもの食が細いんです」と言われることが多かったです。
そんな子どもが、練習中におにぎりを6個食べ、家に帰って昼ご飯を食べ、そして晩御飯後にもう一食プロテインやおにぎりを食べるようになりました。
その指導法をご紹介します。
間食をさせない、むしろ利用しろ
野球をやっていると、高校生ぐらいにはすでに「食べなければ」と思って、食べられるお子さんが増えます。
しかし、高校生ほどまだ食事への意識が低い、小学生や中学生には「食べなければ」と思うことが難しいです。
どれだけ野球における食事の重要性を説いたところで、なかなか入っていかないのです。
また、小食の子どもの特徴に、一日に1つはお菓子やデザートなどの間食をしています。
この間食がやっかいです。満腹中枢が常に刺激され続ける結果になりますからね。
この間食をさせないことが大切です。
ただし、一球たろうは、それを逆手にとって保護者に「間食のおやつをおにぎりにしてください」と頼んだことがあります。結果的に間食をしなくなりました。笑
食べてくれればもっと良かったのに…
朝ごはんは必ず食べさせる
朝の食事を食べていない選手も何人かいました。そんな選手は決まって身体が細かったです。
単純に朝ごはんを食べる選手と比べ、一日につき1回分の食事をしていませんしね。一週間で7食分、1年間で365回分の食事です。
また、朝の食事をとることで、きちんと身体が「おはよう」の状態となり、お昼にお腹がちゃんと空くようになります。
こうなれば、お昼ご飯も食べられるようになり、結果的に胃袋を大きくすることで、食事量はアップ。
たくさん食べられるようになります。頭が働き、勉強の成績もアップします。
家の食事では小皿に分けて提供
洗い物が増えて面倒ですが、野球が大好きな子どものため!
家の食事では、大皿で「ここから取っていけ~」のシステムではなく、小皿に分けて食事を提供してください。
大皿だと自分で食事量を調整しちゃうんですよね。
一方小皿だと「それだけは食べろよ」または「食べよう」という意識が働きます。
こんな少しの工夫でも、子どもの食べる量は変わり、それが野球の上達につながるのです。
栄養バランスをしっかり考えよう!炭水化物やたんぱく質も大事だが、その吸収を助ける食材も、食事に多く取り入れたい!
からあげは好きなんで、たくさん食べますね!
いや、お前。俺の話ちゃんと聞いてたか?保護者の方、食事のコントロールよろしくお願いいたします。
野球は食事もトレーニングの一つ!中学生におすすめのメニュー5品:まとめ
野球をする小・中学生や高校生にとって、食事はもう一つのトレーニングの場面です。
そのためにおすすめしたいメニューが5つあります。
- 小さくしたおにぎり
- からあげ
- プロテイン
- 家でのご飯・鳥or豚肉料理・味噌汁・生野菜
- 卵料理・牛乳
きつい練習中でも摂取しやすい食事メニューを紹介しました。
また、小食のお子さんの食事量を増やすための方法としては
- 間食をさせない
- 朝ごはんを必ず食べさせる
- 家の食事は小皿に分ける
この3つの方法がおすすめです。
身体の大きさは、野球の上達に必須です。ぜひ、食事への意識を高めて、トレーニングの一つであり「楽しめるトレーニング」にしましょう。