この記事では野球における、スパイクの紐の通し方・結び方を紹介しています。
野球のスパイクは個人持ちの道具として、大事にするべきもので、足を保護し、走るのを速くするために必要な道具です。
しかし、意外とその紐の通し方や結び方にはばらつきがあるようです。
みなさんは自分のスパイクの紐がどう通っているか、覚えていますか?
お子さんのスパイク選びにお困りの方は、こちらも参照ください。
野球歴10年の一球たろうがご紹介します!
スパイクの紐の通し方や結び方一つで効果は劇的に変わる!
監督~明日の試合に向けて、塁間をあと0.5秒縮めたいんですけど良い方法ないですか?
無茶言うな。さすがに一日で塁間のタイムを0.5秒縮めるなんてできないぞ。
やっぱそうですよね。この一週間セーフティバントを磨いたので、なるべくセーフになれる可能性を上げたいのですが…
お前の脚力を一日で何とかはできないが、道具の面で工夫はできるかもしれない!スパイクの紐の通し方なんか意識してるか?
いや、全然気にしたことはないですけど…
じゃあ、今日はたった数分あればできる、足が速くなるスパイクの紐の通し方と結び方を紹介しよう!
みなさんのお子さんは、スパイクの紐をどう通しているか知っていますか?また、自分のスパイクの紐はどう通っていて、どう結ばれているか知っていますか?
実はスパイクの紐の通し方は、穴に対して「上から」と「下から」で通すことで、足に違った効果が出るようです。
さらに結び方を「~する」だけで、数段塁間のタイムが縮まるとか…
これを熟知して、少しでも足を速くするためのスパイクの紐の通し方や結び方を知っておきましょう。
スパイク紐の通し方①:オーバーラップシューレーシング
カタカナの名前がかっこいいですね…
スパイクの紐を穴に対して「上から」通す通し方を、オーバーラップシューレーシングと言います。
この後紹介する「下から」でも大事なことは、狙いの紐の通し方を決めると一発目が肝心。それは何かというと、最初の穴を上と下でどちらを通すかです。
これによって、この後の作業がすべて反対になります。
オーバーラップシューレーシングで、スパイクの穴に紐を「上から」通していきましょう。
また、最後の穴だけは「下から」通してください。そうしないと、紐を結ぶときに難儀してしまいます。
スパイク紐の通し方②:アンダーラップシューレーシング
スパイクの紐を穴の「下から」通す通し方を、アンダーラップシューレーシングと言います。
先ほど紹介した通し方とは、逆のやり方です。
こちらは最後の穴も、それまで同様の紐の通し方をして結びましょう。
スパイク紐の結び方…間違っていませんか?
スパイク紐結び方としては、リボン結びでしっかり結んでください。「なんだ…リボン結びくらいなら、うちの子だって出来ている」と思った方、よく次を見てください。
そのリボン結び「縦」方向の結び方になっていませんか?
下の動画を見ながら「横」にリボンが並ぶように紐の結び方を気を付けてください。
リボン結びの結び方で、「縦」方向になっている場合、地面を掴んだ足の力が左右に逃げやすい状況だと思ってください。
反対に、結び目が「横」の結び方ができていると、足で地面を掴んだ力がそのまま上方向(足首、膝、ふともも)に伝わります。
足を地面で掴むことで、地面の反発力を足の回転に活かすことができます。その力を、100%自分の足に流すことと、左右に逃がしてしまい70%にしかならないことでは、走力に大きな違いが出ることが分かりますよね?
その基準となるのが、スパイク紐をリボン結びしたときの方向です。
野球をするならスパイクの紐の通し方は「上と下」どちらがいいの?
これまで2つの種類のスパイクの紐の通し方を紹介しました。
では、結局紐を「上から」通すのと「下から」通すのとでは、どちらの方が野球をする上で好ましいのでしょうか。
効果 | 野球では | |
上から:オーバーラップ | 紐を引っ張ると、足をしっかりホールドするためフィット感が増し、力を伝えやすいが、足が疲れやすい | 〇 |
下から:アンダーラップ | 圧迫感がなく、適度に足に馴染むため、足が疲れにくいが、瞬発的な力を伝えにくい | × |
表を見ても分かる通り、野球をする上では「オーバーラップ」で紐を通した方が、野球のスパイクの紐の通し方としては正解です。
紐をきつく引っ張る分、足をがっちりホールドするのがこの通し方のため、瞬発力を必要とする野球においてはこちらの結び方がいいでしょう。
反対にランニングシューズなどでは、アンダーラップにしておく方が良いでしょう。
野球はいつもスパイクを履いているわけではありません。使用しているトレーニングシューズが、紐を通すタイプであればアンダーラップにしておいて、足の疲労を回復させるような紐の通し方にしておきましょう。
スパイクの紐を通す順番
とくに野球をする方は、瞬発性を求められるアンダーラップで結びましょう。
その際の紐の通し方は以下の順番です。
- 紐を内側(親指方向)から外側(小指方向)に通す
- もう片方の紐を外側から内側へ
- その順番で上まで紐を通す
結果的に、内側から外側に向けて通る紐が、もう片方の紐に対して常に上になると思います。
スパイクの紐を結ぶときの注意点
スパイクの紐を結ぶときは、いきなり紐を引っ張って結び始めることはやめましょう。
紐切れや十分な引き締め効果を引き出せない可能性が出ます。
まずは、紐の下(つま先側のひもを通す穴)からしっかりひっぱり、一個ずつ上に引き締めた状態をキープしながら引っ張りましょう。
最後に結ぶと、これで十分引き締め効果を得られます。
引き締め効果を出すことができれば、土を蹴りやすくなり、結果的に走力が向上します。
ということは、明日の試合ではスパイクの紐を「上から」通してこいってことですね!
そうだな。かなり感覚は変わると思うぞ!そんな小さな気遣いが、セーフとアウトの境目かもしれないと思うとスパイクの紐の通し方一つに関しても、気が抜けないな!
スパイクの紐の通し方!穴に対して上から?下から?:まとめ
スパイクの紐の通し方には、上から通す「オーバーラップシューレーシング」と、紐を下から通す「アンダーラップシューレーシング」があります。
野球のスパイクとして使用する上では、瞬発力を発揮しやすい「上から」通すやり方で結びましょう。一方トレーニングシューズでは、紐を穴の「下から」通すことで、足の疲労感を軽減させることができます。
紐の結び方については、横結びになるように気を付けて、しっかり力を込めて結んでください。