この記事では、攻撃において有利になるピッチャーのクセの盗み方と見るべきポイントを紹介しています。
ピッチャーのクセを盗むことができれば、バッティング・走塁においてかなり有利です。それらを観察するためには、どこを見るべきなのかというポイントを知っておく必要があります。
この記事を読み終わったころには、試合を裏で動かす影の暗殺者となれるでしょう。
選手よりも試合を動かすのは周りの大人の役。観察に基づくアドバイスは試合運びに大きな影響を与えます!(でも選手にもこのようになってほしいな~)
「ピッチャーをよく観察しろ!」…ってクセを見抜くにはどこを見ればいいの?
よっしゃ今からセカンドランナーだ!
サッサッサッ(サインを出してる)…
(了解!盗塁ですね!)
…バック!!!!!
え?ピッチャーまだ動いてな…うわ!牽制がきた!何で監督は分かったんだ!?
野球の試合をするにあたって、やはりピッチャーは一番大きな存在です。
そう考えると、守備側に最もダメージを与えられる作戦は、大きな存在であるピッチャーを攻略することでしょう。
よく指導者が「ピッチャーをよく見ろ」と言いますね。でもどこの何のクセを見抜けば良いのか、さっぱり分かりません。
でも指導者は、雰囲気や経験に基づいてピッチャーのクセを観察しています。この能力が選手に備わると、最強のチームに近づけると思いませんか?
ピッチャーのクセを見抜くポイント:バッティング編
ここではバッティングにおいて、ピッチャーを見るべき(観察するべき)ポイントを紹介します。
クセを見抜くと言ってもピッチャー個々によって違いがありますが、ここではよくクセとして現れやすいポイントを3つに絞って紹介します。
ピッチャーのクセを見抜くポイント1:あごの角度
いろいろな場面であごの角度が変わるピッチャーがいます。それはワインドアップに入った瞬間などさまざまですが、とくに出やすいのは体重移動をしている最中です。
ストレートを投げようとしているときは、あごが上がり、変化球を投げようとするときは、あごが下がっているクセのピッチャーは多いです。
おそらくストレートを「速くしよう」と、力んだ結果あごが上がっているのだと思われます。
体重移動の最中は、とくに注目してください。ピッチャーのクセが出やすいです。その瞬間に球種を見抜けるだけでも、かなり有利になると思われます。
ピッチャーのクセを見抜くポイント2:グローブ内の動き
大抵ピッチャーはキャッチャーとのサイン交換のとき、フォーシームでボールを握っています。
そしてグローブの中に手を入れて静止する構えのピッチャーの場合、変化球だとグローブがごそごそ動きます。
フォーシームの握りから、サイン上の変化球の握りに握り替える必要があるからです。このクセがついていると、「ゴソゴソする」=「変化球」と見抜けます。
何も変化なしだった場合はストレートの可能性は高いです。これで球種を見抜けますね。
ピッチャーのクセを見抜くポイント3:性格
性格を知ることは、ピッチャーのクセを見抜くポイントとしてもかなり大きなものがあります。以下のようなものがあります。
- やんちゃな性格:強い打者ほど勝負所でストレート
- 従順な性格:セオリー通りの配球
- 気弱な性格:初球変化球が多い
ついでにその性格を見抜くポイントはこちら。
- やんちゃな性格:周りの声に耳を傾けない、というか持ち上げる。監督が少し扱いにくそうにしている
- 従順な性格:良い返事をする(監督が怖いタイプのチーム)
- 気弱な性格:周りの子どもが異常なほど、ピッチャーに声をかける
正直、性格を見抜けるとかなり戦術も変わります。ぜひとも、ピッチャーの性格を知って、クセを見抜けるようになりたいですね。
ピッチャーのクセを見抜くポイント:走塁編
ピッチャーのクセは、ノーランナーよりもランナーがある方が出やすいです。おそらく、バッター以外にも気にしなければならない存在が出るため、素が出やすいのでしょう。
またバッティングに比べ、クセの不確定要素は走塁時の方が少ないです。
つまり走塁の方が、クセを見抜きやすく、確実な成果につながりやすいということ。頭のいいランナーは、ピッチャーにとってかなり厄介な存在です。
ピッチャーのクセを見抜くポイント4:セットで静止している時間
これはかなり広く知られている「よく出るピッチャーのクセ」ですが、一体どれくらいの選手がここを注意しながら試合を見ているでしょうか。
少なからず僕のチームでは、10人いて1人いるかどうかぐらいでした。(残念ながら定着させることはできませんでした)
ピッチャーがセットに入ってから何秒で、動くのか?動くと言うのは牽制なのか、それとも投球なのか?
よくあるパターンとしては「3秒で投球動作に入る」が挙げられます。
そうなれば、ピッチャーがセットに入って、3秒後にスタートを切れば良いと見抜けるのです。どちらかというと、一塁ランナーよりも、二塁ランナーがいるときにこのクセは出やすいので、注視してください。
ただ、広く知られているため、自分のクセの対策をしているピッチャーも多くいます。見抜けることができれば、「ピッチャー経験が浅い」とも見抜くことができます。
ピッチャーのクセを見抜くポイント5:首を動かす回数
これもセカンドランナーで顕著に現れるピッチャーのクセであり、見抜くべきポイントです。
セカンドランナーを背負ったとき、ピッチャーはどうしても確認のために後ろを見なければなりません。ランナーを見るために、後ろを向く回数が「一定」のピッチャーは時折います。
例えば2回見るクセのピッチャーは、2回目を見終わったあと、ショート・セカンドがベースカバーに入らなければスタートを切っても構いません。
このように、セカンドランナーをしている時、何回ピッチャーがこちらを見ているのかは、絶対に確認しておきたいポイントです。
回数のクセを見抜けると…三盗が容易になります。
ピッチャーのクセを見抜くポイント6:牽制
大体のピッチャーは、ランナーを本気で殺すときの牽制があります。逆に言えば、それ以外はフェイクです。
特に牽制の送球スピードが、他と比べて速いものは「本気で殺そうとした」牽制と言えるでしょう。他にもこのようなものが、ピッチャーに出るクセとして挙げられます。
- 一度牽制を入れて、プレートに戻る直前に本気の牽制
- セットに入りながら静止する前に本気の牽制
- 最初は軽く、二回目を本気のように見せかけ、三回目にクイックの牽制
このように、見抜くべき点はさまざまですが、本気で殺す牽制は大抵一人につき1つ。
あとの牽制はフェイクと見抜ければ、本気の牽制を仕掛けてきた後、その時にセーフになれば、次の投球では走りましょう。
本気の牽制なだけに、そう何度も仕掛けてくることはありません。(ピッチャーはこのように牽制してきます)
クセを見抜くポイントって、たくさんあるんですね~
他にもさまざまあるが、そこは経験と勘によるものも大きいかな。ただし、これを監督だけでなく、選手も全員そのように観察していればどれだけ心強いか…
それが頭を使う野球ってことですね!すんません!できていません!
いさぎよければ良いってもんじゃあないんだがな…
ピッチャーのクセを盗むポイント!やりたい放題の観察眼:まとめ
ピッチャーのクセを見抜くことができれば、タイトル通り攻撃時にやりたい放題できます。
バッティング時のピッチャーのクセを見抜くポイントは、「あごの角度」「グローブの動き」「性格」などが挙げられます。
一方走塁時は「セットで静止している時間」「首を動かす回数」「本気の牽制」が挙げられます。
ピッチャーのクセを見抜くポイントを知れば、大幅に有利になったと言えるでしょう。監督だけでなく、選手全員で観察しようとするチームは、かなり強いチームだと思われます。
そのチームに仕上げることも難しいですが、まずはクセを見抜くポイントを知っていないと、どこを見ればよいのか分かりません。
そこは監督や周りの大人が教えてあげるべき視点ですね。