もう三振しない!「空振り三振」を0にするための教え方と練習方法!

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バッティング
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この記事では空振り三振を0にするための教え方や練習法、アドバイスなどを紹介しています。空振り三振すると子どもはがっくりしますよね。

空振り三振しない教え方がないものか…とこちらはやきもきします。

初心者や決してうまくはない子どもを見てきた僕はその気持ちよく分かります。空振り三振しないための教え方や練習道具を紹介します。

一球たろう
一球たろう

得意分野はバッティング!野球指導歴10年の一球たろうがご紹介します!

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空振り三振しなくなる教え方で出塁率が上がる?

また三振しちゃった…

一球たろう
一球たろう

暗い顔してるな~。でも4つ目だし、なんと声をかけてやればいいのか…

空振り三振が0になるように教えると出塁率が上がります。子どもが三振すると「あ~~」と残念な気持ちになりますよね。誰だって三振はするし空振り三振が悪いことではありません。

思いっきり打ちにいって当たらなかったのなら仕方ありません。もちろん、レベルの高い野球になると「三振してはいけない場面」というのはありますが…

それでも子どもの三振は見たくないもの。

三振をした子どもの悔しそうな顔は、見ているこちらも、もやもや。一方、三振せずヒットが打てればうれしいです。空振り三振せずともバットに当てればエラーの可能性だってあります。

あまりにも空振りが多いと、バットに当たっただけでドキドキ・ワクワクしませんか?

エラーを願って…笑

僕のチームには1試合4三振(空振り、見送りの合計)という記録的な数字をたたき出した選手がいました。さすがに暗い顔すぎて声のかけようがなかったですね。

どうすれば良いかと考え、教え方を改善するとその選手は1か月間三振をしませんでした。この数字には後々スコアを振り返って驚きました。

もちろん空振り三振が永遠に0になったわけではありません。それでも明らかに空振り三振の数は減り、1試合に多くて1三振になりました。

さらに空振り三振をしなくなったおかげでその子供は、出塁率が2割アップしました!

その子には足が速いという特徴があったのです。そのため内野安打が増えました。さらに、足が速いと守備にプレッシャーを与えられます。だから、エラーで出塁する割合も増えた結果、出塁率が2割上がりました。

空振り三振しないだけでです。

ミート力を向上させる教え方や練習方法は別の機会に。(少しだけ最後に触れています)

いきなり、初心者やバッティングが苦手な子どもに「ミート力は~」と教えても理解できません。インサイドアウト、配球の読み方、コース別のバットの振り方…

ミート力向上にはたくさんの技術と練習と知識が必要です。はっきり言って、長い時間がかかります。しかもそれがバッティングが苦手な子どもならなおさらのこと。

今回は「空振り三振」をしないことを目的とした教え方を紹介します。この教え方は簡単ですし、取り組みやすい方法です。出塁率が上がるだけで子どもはいきいきと野球に取り組みます。

空振り三振しない教え方「バットを短く」は半分正解、半分不正解

やばい。また2ストライクに追い込まれちゃった!

一球たろう
一球たろう

バットを短く持てー!

そうだ!当たりやすくするためにバットを短くして…

その後彼は三振してしまいました。これは、実際に僕がやってしまった失敗です。「バットを短く持て」ではなくて「(追い込まれたら)指1~3本分グリップを余らせろ」という教え方にしてください。

ミートできないなら、球が速いなら、バットを短く持つことは非常に有効なはず。これには間違いないと僕も思います。

捉える位置が手に近ければ近いほどバットをコントロールしやすくなるからです。でも僕のチームでよく空振り三振していた子どもに「2ストライクになったら、バットを短く持て」といっても三振していました。

なぜならしっかりグリップ上段まで握っているからです

じゅ…従順…

でも、バットの上まで短く持たせる指導者もいますよね?体の小さな子どもがボックスに立ったときは特に。グリップ上段まで持つと、はっきり言って余ったグリップが邪魔で振りにくい。

グリップの下側が体に当たってしまいます。そしてこれがバットを短く持つ最大のデメリットです。「アウトコースが届かなくなる」。バットは大体

小学生6年生が使うもので70cm後半くらい、中学生で82~85cmくらいです。

そしてバッターボックスのインコースぎりぎりに立った時、アウトコースいっぱいは立ち位置から

  • 中学生で58.4cm
  • 小学生で51.1cm

あります。バットの長さからアウトコースぎりぎりまでの距離を差し引くと

  • 中学生で85cm(一番長い)-58.4cm=26.6cm
  • 小学生で80cm-51.1cm=28.9cm

この数字が、バットがベース上アウトコースぎりぎりの「向こう側」に出ているバットの長さ。さらにこの数字からバットの芯までを差し引けば余分はほとんど残りません。

だから、短く持てば持つほどアウトコースが遠くなるのです。アウトコースは最も打ちにくいコース。初心者やバッティングが苦手な子が三振するのは必然です。

「バットを短く持て」ではなくて「指1~3本分短く持て」の教え方でやりましょう。それくらいでも十分バットコントロールは高まります。

さらに教え方の極意として、具体的な数字を示すことを忘れないでください。「短く」とはどれくらいなのか初心者や経験不足の子どもはさじ加減が分かりません。

具体的数字にすれば、よりこちらのイメージと、子どものイメージが近づきます。

ボックスの立ち位置を教えて、空振り三振を防ぐ

一球たろう
一球たろう

(速球派のピッチャーでボックスの前に立って空振り三振した選手に)なぜボックスの前に立っていた?

え?

一球たろう
一球たろう

なぜそこに立った?

え?どういうことですか?

実際に選手と僕の間で起きた会話です。僕は「ボックスに立った場所の意図」を聞いています。子どもは質問に対して「?」しか出ません。ボックスの使い方を知らないのです。

セオリーとしては、ピッチャーが速球派ならばボックスの後ろ。十分打てる球速のピッチャーならばボックスの前。ですよね。

僕は空振り三振してしまう子どもに「最初からボックスの前に立て」と指導します。そうすれば、空振り三振する前にバットに当ててプレーが起こることが増えました。

また、カーブで空振りすることが減りました。

「ボックスの前に立て」の教え方で空振り三振する条件が整いにくくなる

非常に単純な話です。2ストライクに追い込まれるから空振り三振という記録がつくのです。

逆に言えば「2ストライクに追い込まれる前に」打っちゃえばいいのです。ボックスの前に立つことで、フェアゾーンが広がります。

バットに当たったのにファールになった。これでは空振り三振が近づいただけですね。せっかくバットに当たったのならフェアゾーンに入れましょう。

「速球派だったら自分の首をしめる」という意見もあると思います。しかし大抵初心者やバッティングが苦手な子どもが、試合で空振り三振するときは「振り遅れ」です。

それが速い球であろうと遅い球であろうと見事に振り遅れて空振り三振してきます。これはミートポイントを知っていないからです(後述します)。

そのため「速球派だから後ろ」に立っても、結局振り遅れて空振り三振になります。せっかくバットに当たったのであればフェアゾーンに入れましょう。

「何か」あるということは誰しも承知のはずです。

「ボックスの前に立て」の教え方で、カーブ空振り三振が防げる

ボックスの前に立てばカーブの曲がり始めをたたくことができるので初心者や初心者でもなんとかバットに当てられます。

初心者や初心者にとって最も強敵に感じるのがカーブです。もう投げたその瞬間からお手上げです。だって、「ボールが曲がる」のですから。

僕のチームの子どもも、初めてカーブをボックスで見たときに「うわっ曲がった」と言っていました。

それほど、初心者や初心者にとって強敵なのです。それは相手ピッチャーも分かっています。

だから相手ピッチャーは「初心者やバッティングが得意でないやつ」と分かると、高い確率でカーブ空振り三振の配球をします。

だって2ストライクまで追い込んで、カーブ投げておけば初見だし当たらないですもん。その考えを逆手に取りましょう。初心者や初心者がカーブを打てないのは変化している途中を打とうとするからです。

しかも「ボックスの後ろ」で立っている場合は、最大に変化したところを打たなければなりません。下手をするとワンバウンドするようなボールです。

ボックスの前に立てばまだ手が出やすい当てやすい高さにボールがあります。だからまだバットを当てられる範囲内です。

こうすれば、追い込まれたときのカーブで空振り三振する可能性は減らせます。

よーし。ボックスの前に立てば空振り三振しないぞ!

一球たろう
一球たろう

ちょいまち。ポイントを知っていないと結局振り遅れて三振するぞ。

空振り三振を減らすミートポイントの教え方

不思議に思ったことはありませんか?「振り遅れ」で空振り三振する子どもはいても「振り早すぎ」(言葉がおかしい)で空振り三振する子どもはなかなかいません。

振りが早すぎるときは「泳ぐ」打ち方になりますが、初心者や初心者が「泳ぐ」状態になることは少ないです。結論から言うと「振り早すぎ」で空振りをする練習が効果的です。

 

結局空振りなら意味のない練習なのでは?

試しに誰かに下手投げでボールを投げてもらってみてください。それを「しっかりしたスイングでボールが通過する前に振って」みてください。かなり難しいと思います。

振り遅れによる空振りが目立つ初心者や初心者はこの練習が非常に有効的です。「ポイントを前にする」といっても動くボールを自分のポイントで打つことは、それなりに経験した人の感覚的な問題です。

しかし、初心者や初心者にはその感覚はありません。だから、極端な世界を経験させます。「最初は2m手前」「次は1m手前」「次は30cm手前」と徐々にバットとボールを近づけてください。

当たったら「そこが君のポイント」とします。何度も練習してその感覚を取り込ませ実際にピッチャーをつけると振り遅れはかなり改善されます。

僕はこの教え方で振り遅れで空振りしていた子どもをタイミングドンピシャで捉えられる(ぼてぼてやフライですが)子どもに変えました。

また、バッティングは水物です。タイミングがうまくとれない時にもこの教え方は有効でした。

なるほど。課題に対して「極端な教え方」が効果的なことはあるんだね。

空振り三振を減らす手首の使い方の教え方と最良の練習道具

ぶっちゃけ手首(スナップ)で打てれば空振り三振はかなり減ります。しかも「広角に狙ったところを」打つことができるようになるのです。

まあ初心者やバッティングが苦手な子どもに「広角に打て」なんてものは求めませんが、そのためのスナップの使い方は三振しないために必須。

 

よくこの図で「●のところで打て」との指導映像や説明がありますよね。もうまさにその通りなんです。ここがまさに「ミートポイント」。

だから僕もそう教えていました。それでも子どもは空振りし続けるのです。1年くらい悩みました。

私のチームの三振率は高い子どもで5割あり、ひどいときには一巡目の9人のうち7人が三振と、非常に困った経験があります。

でもあるとき気づきました。

ここが打てない、当たらない、いつまでもバッティングが初心者たるゆえんです。

 

写真の1~3は右バッターのコース別に打ち分けたときの手首の角度です。

  • 1がインコース
  • 2が真ん中
  • 3がアウトコース

になります。

一球たろう
一球たろう

1が不自然ですね。僕は本当は左打ちなので不自然なのはご了承ください。

この手首の使い方に落とし穴があります。実はミートしきれない子どもの大半がインコース~アウトコースまで2の手首で打とうとしています。

これに気付いた時は革命的でした。以降スナップを使う練習を重ねます。すると、1年間の悩みが2週間で改善されました。

本当に革命的でしたね。そして、その時に大変重宝した練習道具があります。


もうこれ一択ですべて解決します。スナップの練習に効果抜群です。この棒バットを持って体の中心から手をずらさないように、手首だけを使ってばちばち背中にバットを巻き付けてください。

たったこれだけで空振り三振がなくなります。

え。ちょーほしいんすけど。

このバットは他にも良い効果があるので、またブログの中で紹介してきますね。

もう三振しない!「空振り三振」を0にするための教え方と練習方法!:まとめ

空振り三振しなくなるだけで、足の速い子どもなら出塁率が2割向上します。

「バットを短く持て」ではなく「指1~3本分短く持て」の教え方の方が、指導者と子どものイメージのずれがなく、空振り三振しなくなります。

ボックスの立ち位置を前にするよう教えれば、フェアゾーンが広がり、カーブで空振り三振する確率は減ります。

「振り早すぎ」の教え方で、前で打つポイントが分かり、空振り三振は減ります。

スナップの教え方は「素振り修正巻き付きバット」が効果的で、空振り三振だけでなく、他のバッティング能力も向上します。

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