バッティングは水物です。いつでも打てるとは限りません。しかし物事には必ず原因があるものです。
もしかすると見落としがちな「あの」原因が、あなたの打てない原因なのかもしれません。
打てないことに悩み、調子が上がらないのであればまずはこれから紹介する5つの方法を試してみませんか?

40打席連続ノーヒットの経験を持つ一球たろうが、1試合に1本ヒットが打てるまでに復調した話も交えながらご紹介します!
誰にでも打てない時はある!バッティングは水物

うーん。なんか最近調子悪いな。どうしたら調子が上がるんだろう…?

悩んでるな~。バッティングで打てないことで悩んでいるのか?

そうです。いつものようにやっているんですけど、何か違うみたいで…

まあ、バッティングってそんなもんだな。気にするな!と言っても気にしてしまうよな。よし、それなら俺の経験をもとに「ここを変えたり、考え直してみたりしたらどうだ?」ってとこを紹介するぞ!
バッティングで打てなくなることなんてザラにあります。調子は上がったり下がったりするものです。
しかし、その下がった状態が2試合、3試合…と続いていくと、気持ち悪いし、打てない原因を悩んでしまいますよね。
一球たろうは一度40打席連続ノーヒットの経験があります。
試行錯誤をして「これをやればある程度改善の兆しが見えた」というものをご紹介します。
要するに原点に返ればいいんです!!!
打てない時に調子を上げる方法:バッティングフォームを変える
初心者ばかり教えていると、ある程度成長した子どもたちがバッティングで打てなくなってきました。
ある意味一皮むけたという状況で、次の壁にぶち当たったのでしょう。そこで、自分からアドバイスを求めない限り、こちらからは何も言わない「放置プレイ」をしていました。
そこで気付いたことが一つ。初心者だからなのか分かりませんが、彼らはバッティングの構えを全く変えません…
まずは構えを変えてみましょう。
どん底から調子を上げるために「バットを寝かせる」
普段バットを立てて構える人がいます。それはいいのですが、トップに入った時に「バットのヘッドが入り過ぎている」ことが多いです。
図のような感じになっていないでしょうか。調子が良い時はいいのですが、意外と打てない時にバットのヘッドが入っていることが、スイングを阻害していることがあります。
バットを寝かせるというのは、ホークスの松田選手の構えイメージしてください。
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こちらの方が、スイングがバットのヘッドを最短距離で出すことができます。
「最短距離でバットを出す」まさに、野球を始めたころに教えてもらったことですよね?
足は上げていますか?すり足ですか?それともノーステップ?
普段のバッティングフォームで、足はどのようにしていますか?意外とこの足運びを変えるだけでも、打てるようになることがあります。
もしも足を上げるフォームをやっていて打てなくなったのなら、すり足に変えることを個人的におすすめします。
なぜなら目線がブレなくなるからです。「打てない」ということは、思ったようにバットでボールをとらえられていないということ。
その可能性を少しでも上げる方法を取ると、調子が上がり打てるようになるかもしれません。
(こちらの記事でステップについて書いています。これを機にバッティングフォームを大きく修正してみては?)

傘を持つ位置で構える
打てない打てないと思うと、知らないうちに力が入るものです。力が入ってしまうことこそ、バッティングにおいての絶対悪。
脱力(リラックス)したバッティングフォームを心がけることは、これも野球を始めたことろに教わることですよね。
バットを持ったときのキャッチャー側の手(右打ちなら右手、左打ちなら左手)を、普段傘を持つ位置で構えてみましょう。ここが人間が最も何かを手に掴んでいる時、力が抜ける位置です。
僕も一度これをコーチに教わり実践したところ、急に調子が上がりバッティングがこれまで以上の結果を出すようになったことを覚えています。
打てないときに調子を上げる方法:スイングの軌道
タイミングはどんぴしゃなのに思ったような打球にならない…
つまりスイングの軌道がおかしいということです。先ほども紹介したように、打てない時は初心に帰りましょう。
プライドなんて捨てて、野球を始めたあの頃の指導を思い出しましょう!どうせ打てないんですから、何かするべきです!
インサイドアウトはきちんとできている?
引っかけてしまう打球が多くなったとき、見直してみるべきはインサイドアウトでしょう。
何といっても、コンパクトなスイングに最も必要なスイング軌道です。打てるようになってくると、ボールを遠くに飛ばしたくなります。
そのためには、引っ張るのが一番手っ取り早いです。しかし、度が過ぎるとただのドアスイングになり、ボールをとらえられません。
そればかりか、バットが遠回りするためこれまでのタイミングとずれてしまいます。
インサイドアウトのためには、図のようにボールの内側を叩くイメージでしたよね!こちらはぜひチェックしてみるべき項目です。

下の記事では、インサイドアウトを習得するために効果的なバットを紹介しています。

アッパースイングになってない?はたまたダウンスイングになってない?
普段アッパースイングやダウンスイングで打っている人は見ないでください。それで打てるなら、それでいいんです。
しかし調子が良い状態が続くとどうしても人は「もっと飛ばしたい」と思うようになります。結果として知らない間に、肩は開くわ、スイングは下から上に上がるわ…
それで打てるのならばいいのですが、打てないのなら見直してみるべきですね。
反対に打てないため、謙虚になり過ぎて極端な(本人は気付いていない)ダウンスイングになっている人も見かけます。
何か改善しようとするのは良いことですが、ダウンスイングは基本的に「当たりにくいスイング」です。ボールを点でとらえてしまいます。
スイングがアッパーまたはダウンの極端になっていなかチェックしましょう。

打てないときに調子を上げる方法:球を絞る
当たり前のようですが、調子が下がっているときほど頭の中でごちゃごちゃ考えています。
例えば「インコースのストレート」と思ったら、そこしか振りません!絶対に他は振らないでください。
時として、ツーストライクからもそこだけを待つこともいいでしょう(さすがにランナーがいると、したくないですが)。
打ちたいからこそ、一打席に3回(スリーストライク)も来るチャンスの1回は見逃したくないですよね。
思ったスイングができていないのに、絞りもしなかったら余計に思ったスイングができません。何せ、スイングの仕方は9パターンもあるのですから。
思い切って一つの球種、一つのコースのみに絞ってみましょう。意外と一打席の中で一回は絞ったところにボールって来るものですよ。
打席でのマインドについては、こちらの記事で詳しく説明しています。


なるほど。どうせ今のままじゃ打てないのだから、何か一つはやってみるべきですね。

そうだな。でも絶対打てなくなる原因が何かあるはずだ。いろいろなことを試さないと、答えは見つからないだろう?

確かにその通りですね。

個人的には構えを変えてしまうのが一番いい気がする!構えを変えたとたん、急に打てるようになったなんてことは、今まで何度も経験したぞ!

俺もそうします!…で、どうすればいいですかね?

「バットを寝かせる」「足運びを変える」だ!それかもっと原点に戻って、プロ野球選手のマネをするといい!

打てないときのチェックリスト!調子を上げるために行いたい5つのこと:まとめ
打てないと本当に焦りますよね。「焦るな」なんて言葉を言われている時点で、何だか打てない自分を他の人も分かっているんだという気持ちになります。
打てないその状況を脱出し、調子を上げるためにはこれらのことをやってみるとどうでしょう。
- バットを寝かせて構える
- 足運び(すり足、足を上げる、ノーステップなど)を変える
- スイングの軌道修正(アッパー&ダウンスイングが極端、インサイドアウト)
- 球を絞る(当たり前のようで意外とできていない)
一本ヒットが出ればかなり変わります!僕も40打席連続ノーヒット後のセンター前ヒットから、調子が急激に上がりました。
バッティングって本当に難しいものです。