もう三振はしない!見逃し三振を0にして出塁率を上げる教え方とは

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バッティング
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この記事では、子どもが見逃し三振をしないようにするための教え方とその方法、アドバイスを紹介しています。「まーた見逃し三振か、何でバットを振らないの?」と思いながらの教え方で子どもは余計バットを振らなくなる可能性があります。

初心者やバッティングが得意でない子どもならなおさらです。

この見逃し三振をしなくなれば打率や出塁率アップにつながります。そうなれば、走塁練習の機会も増えますね。この記事では見逃し三振をしないための教え方や方法、アドバイスを紹介していきます。

一球たろう
一球たろう

得意な分野はバッティング!野球指導歴10年の一球たろうがご紹介します。

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見逃し三振をしないとどうなるか、その教え方とは?

見逃し三振をしなくなると出塁率が上がります。これから、それを説明していきますね。見逃し三振は守っている側から見ると、一番楽なアウトです。

ボールは飛んでこないしバットを振らないからプレッシャーも感じません。仮にフルスイングした空振り三振だと同じ三振でもプレッシャーは感じます。

次の打席に入ると「こいつか、少し後ろに下がろう」となります。僕のチームで見逃し三振0を目指した結果

  • 打率.153が打率.203
  • フォアボールは1試合平均2個もらっていたのが平均5個

結果的に出塁率が上がりました。見逃し三振をしない教え方をすると本当の意味で「ボールをよく見る」ようになります。

また、相手がエラーをする確率も上がったように思えます。というか、エラーをする機会が増えたはずです。出塁率が上がればランナーについても教えられるしセットポジションからピッチャーは投げるので球威も落ちます。

見逃し三振をしないだけでこれまでできなかった練習の機会が増えます。だから見逃し三振をしない教え方で見逃し三振0を目指しましょう。

見逃し三振をしない教え方「ボールをよく見ろ」は愚の骨頂

見逃し三振の原因でありがちなこと

一球たろう
一球たろう

やばい。2ストライクになっちゃった。どうしよう。

ボールをよく見ろ!見逃し三振はするな!

一球たろう
一球たろう

すみません。見逃し三振しました…

野球を始めて間もない子どもによくある光景です。「ボールをよく見ろ」とても大事なことです。空振り三振、見逃し三振、どちらにしてもとても大切なこと。

大切なのですが…

初心者はそのアドバイスでより見逃し三振をする確率が上がります。指導者や保護者のアドバイスが三振率を上げているのです。このアドバイスをしている方を見ると、少し悲しくなります。

しかも、見逃し三振をしてベンチに帰ってくると怒られているのです。見逃し三振は確かによくありません。「消極的」と捉えられる上に、守備はプレッシャーも感じません。

絶対に改善すべきことですが、僕は「ボールをよく見ろ」とは指導しません。この指導をやめると子どもは見逃し三振はしなくなりました。(もちろん空振り三振はします、それは誰にでもあること)

1試合通して見逃し三振する子どもがスタメンで4人はいましたが、全員しなくなったのです。では、その教え方とはどのような方法でしょうか。

見逃し三振をしないための「ボールをよく見ろ」以外の教え方、伝え方

そもそも初心者や野球がうまくならない子の特徴の1つにかなり指導に従順であることが挙げられます。だから「ボールをよく見ろ」と言われると見ることに徹します。

バットなんて動きません。それほど器用ではないので。だから、キャッチャーミットにボールが届くまでよく見ます。結果見逃し三振です。

これで怒られてはアドバイスを徹しようとした子どもが混乱します。だから「ボールをよく見ろ」でなく「2ストライクになったら空振り三振をしてきなさい」と指導します。

この教えを

  1. 試合前のミーティング
  2. 打席に入る前
  3. 2ストライクに追い込まれたとき

に指導しましょう。まず子どもに「空振りしてもよい」という安心感を与えます。それがバットを振る意思につながりバットに当たればもうけものです。

さらに初心者は基本的に試合中は頭の中がパニックになっています。1球1球で試合展開ややるべきことが変わる野球です。そのスピード感は初心者にとっては新幹線並み。

だから、事前に何度も教えておくのです。「2ストライクになったら空振り三振してきなさい」この教え方を実践しようとした従順な子どもたちは、見事に空振り三振をしてきます。

それでいいのです。

ときにはバットに当たって守備にプレッシャーを与えられます。それがエラーになるかもしれません。偶然ヒットになる子どももいます。少なからず僕のチー無はこれで見逃し三振をする子どもは0になりました。

さらに「絶対見逃し三振はしない」という意思をチームで声掛けし合うようにもなりました。

一球たろう
一球たろう

すみません。空振り三振しました。

大丈夫。ピッチャーは「こいつは見逃し三振しない」と感じているよ

カーブで見逃し三振。軌道は確認させよう

 

一球たろう
一球たろう

このボール自分に向かってきたぞ。怖い。見逃ししちゃった…

なぜ見逃し三振した。変化球を考えとけと言っただろう!

はっきり言って初心者が変化球を見極めるなんて無理です。右打者から見る右投手のカーブは初見だと恐ろしいはずです。

自分の顔に向かってボールが一瞬浮きあがるように見えますので。人間ヒットを打つことと顔面にボールが直撃することを比べると、顔面に直撃しないための行動をするのが自然です。

顔面に直撃してでも献身的にチームのために働くのは『キャプテン翼』(集英社)の石崎君くらいなもの。

だからカーブで見逃し三振という子どもも多いはずです。そういう子どもは決まってバッティング練習の時にカーブを見ていません軌道が分かっていないのです。

まずは、バッティング練習の内容を考えてみてください。変化球を入れていないのであれば、入れましょう。「初心者に変化球はまだ早い」と考えないでください。

軌道を覚えるだけでも、最低見逃し三振はしなくなります。ボール球を選べばフォアボールで出塁なんてことも。だから、バッティング練習の時にカーブは初心者でも見せてあげてください。

子どもが投げられないのであれば、大人が投げましょう。

こう握って、できるだけ力を抜いて、中指と人差し指でひっかくように投げれば簡単に投げられます。子どもに向かって投げると、ちょうど良い感じでびっくりさせられます。

「力を抜いて投げれば」万が一当たっても痛くもありません。ボールをおもちゃのゴムボールにして投げれば痛くもないし、めちゃくちゃすごい変化球を投げられます。

とにかく目的は「軌道を見せること」練習の中でデッドボールになるかもしれません。

しかし、それが痛くなければ体が自然と「大丈夫」と判断して、怖がらなくなります。怖がらなければカーブなんて、ただの遅い球です。(それをヒットにするとなれば別の技術が必要)

一球たろう
一球たろう

カーブは怖くない。痛くない。2ストライクになったら空振り三振しよう。

カーブはバットに当たればよく飛びます。

追い込まれなきゃ見逃し三振にはならない!事前の教え方

追い込まれなきゃ見逃し三振になりません。当然ですよね。でも、初心者やバッティングが得意でない子どもは追い込まれちゃうんです。

見逃し三振にならないためには、事前の教えが大切。追い込まれる可能性を上げる策はたくさんあります。

どれが効果的というものはありません。ただ、可能性の積み重ねで見逃し三振は0に近づきます。

バッターボックスの前に立つ

なるべくボックスの前に立つようにしましょう。

時折スイングスピードや球速を考慮してかボックスの後ろに立たせる指導者がいます。ただ、見逃し三振をさせたくないのであれば前に立たせるべきです。

なぜなら、フェアゾーンが広くなるからです。せっかくボールにバットが当たったのにファールになってしまえば1ストライクになります。

つまり、2ストライクに一歩近づくということです。2ストライクになるまではよほど体力に自信のある子どもでない限り

多少力をセーブして投げています。だから、その球を先に叩いてしまいましょう。ボックスの前に立つことでフェアゾーンが広がります。その結果、見逃し三振は減ります。

ただ初心者の場合、踏み込んだ足がボックスから出るほど前に立つことがあるので注意してください。

一球たろう
一球たろう

ボックスの前に立つことで、カーブも曲がる前に打てるね。

なるべく軽いバットを持てば振り遅れない

ボックスの前に立つ分ボールが早く手元についてしまいます。だから、なるべく軽いバットを使いましょう。子どもの中にはたまに、身の丈に合わないバットを使っている子どもがいます。

ましてや小学生や体ができていない中学生に、長距離砲が使うような重たいトップバランスのバットは振り回すことができません。

バットが重たければその分早いタイミングで振らなければなりません。「ボールの軌道も判断できていないのに」です。

だから、軽めのバットを使ってボールを見る時間をなるべく長くとって軌道を判断できるようにしてあげましょう。

この「軌道を判断する」ことこそ「ボールをよく見る」ことなのです。

一球たろう
一球たろう

ウレタン製のよく飛ぶバットを使うときに注意!中には大人でも重たいと感じるものもあります。

バットを振ったことをほめる。振れば見逃しではない

よくボール球に手を出して怒られる子どもがいます。確かにボール球に手を出すのはよくありません。その理論は間違いないですし、そこを目指すべきです。

しかし、初心者やバッティングが得意でない子には、まずバットを振ることの大切さを教えてあげましょう。

僕は「4回ボックスでバット振れたら、良い練習になったと思え」という教え方を実践しています。

4回バットを振ろうと思えば、2ストライクからでは遅すぎます。しかも、2ストライクから1球はファールを打っている計算です。

初心者やバッティングが得意でな子に4回バットを振ることは多少高めのハードル設定。しかし、2ストライクになると「やばい」と感じる子どもは「それまでに当てよう」という意識が働きます。

その結果1ストライク目も2ストライク目も、バットを振ってカウントを稼がれます。

でも、見逃し三振をする可能性は減りますよね。「球を選ぶ」なんてものは上級者のやること。プロ野球選手でさえも言ってるじゃないですか「来た球に対してバットを振っただけです」

一球たろう
一球たろう

とにかくバットを振らないと、成長の始まりはないってことだね

もう三振はしない!見逃し三振を0にして出塁率を上げる教え方とは:まとめ

見逃し三振をしないだけで、打率.153が.203に上がりフォアボールを勝ち取る数も増え、結果として出塁率もあがります

「2ストライクになったら空振り三振をしなさい」の教え方を徹底すると、見逃し三振はなくなります。

初心者やバッティングが得意でな子どもは、練習でカーブを見せて教えましょう。軌道を見せるだけでも効果的です。

結局2ストライクに追い込まれるから見逃し三振をします。ボックスの立ち位置、バットの重たさ、ボックスのマインドの教え方で見逃し三振する環境を作り出さなければ良いです。

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