野球初心者はこちらの予想のはるか上、いや、斜め上を行く行動をします。
教えるこちらもいよいよ耐性がつくほど「あるあるの行動」をします。
野球初心者ばかりを教えてきたからこそ、本記事を読んでいるみなさんと語り合いたいことがあります。
「野球初心者あるある」
こちらの常識など通じない初心者のあるあるの行動、または飛びぬけた行動をぜひ教えてください。
part1を見てない指導者や保護者の方はぜひ↓をクリック

野球初心者あるある1:腕立て10回できない
人は少しずつ大きくなるものです。もちろんそれに伴って、筋力も付いてくるので一概には言えません。
ただ、傾向的に初心者は「腕立て10回」できません。笑

え?もう終わり?マジで?
と言ってしまうほどに筋力がありません。一球たろうは中学生を主に見てきましたが、中1入部したてで、「腕立て10回」ができる初心者は5人中1人の割合です。
これって一球たろうが教えたチームだけの話なのでしょうか?
でも鍛えれば、3年生になるころには50回×4セットできるようになりますよ。
初心者あるあるの一つとして、伸びしろがとんでもないことも伝えておきたいです。笑
野球初心者あるある2:飛べない?いや、飛ばない
内野でも外野でも「ここぞ」というときには、やはりガッツを見せてほしい。飛んでほしい。
もちろんケガはなるべくしてほしくないし、無駄にボールに対して飛び込む必要はありません…
ただ、飛べない…いや

(こいつ、わざと飛んでないだろ?)
と疑うほどに、飛びつきません。あるあるの行動です…(一方バカの一つ覚えで、飛びまくる初心者もいます)
しまいには「飛べー」と言ってしまいます。もしかすると怖いのかもしれません。きちんと教えるべきことなのでしょうか。
いや、教えてはいるのですが…
どなたか安全かつどんどんチャレンジするような指導法が分かる方はいませんか?
野球初心者あるある3:振り逃げに気付かない
ランナーが詰まってなければ、3ストライク目のボールをキャッチャーが後逸したり、こぼしたりするとアウトは成立しません。
また2アウトなら詰まっていてもアウトは成立しません。
なので、スライダーやカーブの低めを空振りしたときは高い確率で、キャッチャーにワンバウンドして到達します。
そこですぐに初心者であってもファーストに走ってくれれば、もしかすると振り逃げもあるのですが。

キャッチャーやら見なくていいから、早く走れ~
と声をかけられるほど、キャッチャーを良く見ていませんか。
空振りする瞬間から、しっかりボールの位置も確認しているのに…
とっさに体が反応しないのでしょう。
まだ頭で考えているというあるあるの行動ですね。初心者でも慣れればきっと反射で動くようになりますよね!
それを覚えるのに半年くらいかかりましたが。
野球初心者あるある4:ひたすら一生懸命がゆえに…
野球初心者だからこそ、一生懸命なのは構いません。
が、他の人が「オーライ」と声をかけているのに、その人に突っ込むことはやめましょう。
プレーに一生懸命で、フライアウトを取りたいのは分かります。初心者チームあるあるの現象です。
それだけ「自分が取れるボール」と思って、責任を果たそうとしているのでしょう。
しかし

周りの人の声は聞こうな…
と注意されます。一生懸命なだけに怒られるのはかわいそうですが、ケガにつながる行為は避けましょう。
初心者のあるあるの行動であっても、容認して良いわけではありません。
野球初心者あるある5:リードの仕方が忍者
もう自分の気配を0にしたいんでしょうね。
野球初心者は、抜き足、差し足、忍び足といった感じでリードを取りませんか?
それはそれはソロソロと…

そうしている間にピッチャー投げてるぞ~~
まあアウトになりたくない気持ちは分かりますが、結局リードができていません。
最悪の場合はベースをよく見ながら出ています。違う違う…そっちじゃない。笑
野球初心者あるある6:危険なスライディング
もちろん、一つ一つ教えるべきなのですが、時折「そこは滑らなくていい」というタイミングでスライディングをしませんか?
とくにホームベースに突入するときは、相手キャッチャーが危険な目に合います。
おそらくこれも一生懸命がゆえでしょう。
逆にスライディングすべきときに、スライディングしないこともあります。
スライディングのタイミングがあべこべなのも、野球初心者が取るあるあるの行動です。

スライディングしなくいていい時にして、するべき時にしない、その分かれ目は何?
野球初心者あるある7:後ろに逸らした後の方が速い
例えば外野手をやっているときに、ゴロのボールを後ろに逸らしたとしましょう。
野球初心者は、後逸したボールを追いかける方がめちゃくちゃ速くなります。

ベーランしているときよりも速いぞ…
やはり人間ピンチに感じたときほど、潜在能力が発揮されるのでしょうか。初心者にあるあるの特徴です。
その速さは、ぜひベーランや間を抜けそうな打球を捕球するために取っておいてほしいものです。笑
野球初心者あるある8:1か100か
「ここがおかしいな」と思って「こうすればよいよ」と教えます。
ただこちらの教えが悪いのか、こちらの予想以上に改善しようとして、適正なところを通り過ぎちゃいます。
レベルスイングを教えたときに「なるべく平行なラインで」と言ったのが悪かったのでしょうか。
初心者の彼はトップから直角にバットを下ろし、そこから平行で振る練習をしていました。
でも、こういう状況を見たときに「自分の指導はまだまだだな」と思いますね。
1か100かではなく、一生懸命やったうえで60か70になるような指導法…
野球初心者があるが故の指導上でのあるあるの結果につながります。なかなか難しいものですね。
野球初心者あるある9:練習終わったあとの方が元気良い
これは初心者というよりは、「子ども」というもののあるあるなのかもしれません。
練習が終わる直前のベーランでは、死にそうな顔で走っているのに、練習が終わってしまうと、ベーランの2倍の速さで友人と追いかけ合いをしています。

元気があるなら、もう一本走るか~?
と聞くと、かなり大人しくなります。笑
本当に走らせようとは思ってはいませんがね…
やはり、初心者や子どもにとって本気の遊びほど良い練習はないと痛感します。
このあるあるを生かした練習方法を組むことが大切ですね。↓の記事は、そんなことを本気で考えて書いたものです。

野球初心者あるある10:一生懸命な姿が指導者を燃え上がらせる
初心者はとにかく一生懸命なのです。
それゆえの不器用さならば、指導するこちらの技量でどうにでもなります。
子どものセンスのあるなしは別として、できるだけ一生懸命な子どもは伸びてほしいものです。
だからこそ、こちらも一生懸命勉強して何とか上手になってほしいと思います。
ある意味、相乗効果が起きているとも言えますね。
おそらく一球たろうは「とても上手な選手」を指導しきれないのではないかと思う今日この頃です。

お前たちが野球に一生懸命な限り、俺も一生懸命教えるぞ!だいぶ苦戦はするが…笑
野球初心者を教える人たちと語り合いたい。初心者あるあるPart2:まとめ
愛すべき野球初心者たちは、予想外の行動をします。
しかし、改めて書いてみるとそれは「一生懸命さゆえ」のあるあるであることが分かりました。
一生懸命であるならばできないことは、教える側の責任と思って、何とかして伸ばしてあげるのが周りの大人の責任です。
せめて中学生の野球では、「諦めること」を覚えさせたくないですね。