この記事では、野球初心者を見守る側の立場だからこそ語り合える初心者あるあるを紹介しています。
野球が大好きな初心者ためにいろいろ教えたい。そう思って、指導者として関わりますが驚くべき行動を彼らは見せてくれます。
誰だってその道は通ってきたはずですが、改めてそれらのストーリーを共有し、今後の指導の糧にしていただければ幸いです。
野球初心者あるある1:打ったらサードに走る
漫画だけの世界かと思いきや、本当にありました。
もうひたすらにサードに走る姿をみて…
おーーーい!反対反対!
の声しか出せないですよね。野球初心者は、打ったあとに走る方向がわかっていません。
きちんと反時計回りにベースを回ることを教えましょう。
ただし!こちらもあるあるですが、反時計回りとは何か?となる初心者もいるのでご注意を!
野球初心者あるある2:ファーストにスライディング
試合を見ていて覚えたのでしょう。「ぎりぎりの時はスライディングをするんだ!」と。
そして試合で内野ゴロを打ち、ファーストに走ります。これがまた絶妙なタイミング…
というほど絶妙ではなく、余裕のタイミングでアウトです。
しかし必死な野球初心者は「ぎりぎりだ」と思って、ファーストに足スライディングしました!
ファーストにはヘッドスライディングだろ!
と全員で突っ込みます。野球経験者なら「あ~あるある」とうなずけるのではないでしょうか?
しかし、ふと疑問に思うことが…
ファーストってスライディングしたらダメなんですかね?
というか、何でスライディングはファーストにしないのですかね?知っているようで知りません。どなたか知っていたら教えてください。
野球初心者あるある3:超基本のルールを知らない
野球初心者なので、あるあるというよりは、ルールは知らなくて当然です。
しかし、こちらがびっくりするほどの行動をします。
- 三振しても打席で構え続ける
- 自打球になっても一塁に走る
- 牽制は一度戻ればいいと思って、帰塁後すぐにベースを離れてタッチアウト
- タッチアップを説明するのに一苦労
初心者を教えていて改めて思い知るのは「野球ってルールがいっぱい」ということです。タッチアップなんて、どう教えれば良いのか、かなり苦労します。
カウントが違えば作戦ややるべき行動も変わります。2アウト3ボール2ストライクの状況なんて、典型的な初心者が怒られる「あるあるパターン」ですよね。
これを一つ一つ教えて、ルールだけでなく「この状況ではこの動き」を、何も言わずに実行できるところまで上り詰めるのに、一球たろうが教えた野球初心者たちは1年以上かかりました。
野球初心者あるある4:パワプロをしていない
引用:https://app.famitsu.com/20150105_481750/
僕たち世代の男の子は「パワプロ」と「ウィイレ」は友人と心を通わす上で必須のスキルでした。
だからこそ、ゲームの中でルールを覚え、作戦を覚え、「パスボール」などの用語を覚えたものです。
しかしゲームの媒体がたくさんある現代、意外とパワプロをしている男の子は少ないです。またパワプロをしていても「守備自動」などで、守備には無関心の子供もいます。
そうなると野球のルールもくそもありません。ついでに僕のチームの初心者9人のうち、野球をやり始めて1年後にパワプロをやっていたのは3人だけです。
だからいつもルール上のミスをしてしまったときには口をすっぱくして
パワプロやって覚えろよ!
と言っていたものです。小さなころにパワプロをやって野球を覚えた指導者ならば、あるあるの経験だと思います。
野球初心者あるある5:大量点差にへこたれない
初めて挑んだ夏の大会は27対0の5回コールドで負けました。
それ以前にも10点差つくなんて当たり前の状況だったので、慣れてしまったのでしょうか。
大量点差がついても、まったくへこたれずに試合に取り組みます。声は一生懸命出すし、指示したことに忠実に取り組みます。
本当に関心だったな~見ているこっちは、正直心がボキボキに折れているのに…
むしろそんな彼らの姿があったからこそ、こちらも諦めずに教えられたような気がしますが…
今考えると、ちょっとしんどいゲームですね…笑このあるあるはあまり経験したくありません。
野球初心者あるある6:盗塁時のスタートが異常に遅い
野球初心者は、盗塁のスタートがめちゃくちゃ遅いんです。しかも1人だけでなく、何人も…
「あるある」とうなずく人もいるでしょうし、「自分がそうだった」と思う方もいるのではないでしょうか?
初心者に共通して言えることはピッチャーの手からボールが離れてスタートしていることでした。これを発見するのにこちらも1年かかってしまいましたね。
遅いな~と思っていたけど、まさか共通してそのタイミングだとは思わず…
ボールが手から離れたのを確認しないと、初心者たちは安心できないのでしょうか。スタートが遅い子どもの「共通点」だったことにも驚きました。
やはり教えてくれる先輩がいるといことは、大切なことなのです。一球たろうが教えた初心者たちには、先輩がいなかったため、探り探りの盗塁だったのでしょうね。
あるあるでもあり、仕方のないことです。
野球初心者あるある7:頭より上のボールへの反応が極端に悪い
一球たろうはどんな守備練習でも、一番大事なのはキャッチボールだと思っています。
だからこそキャッチボールをするのですが、後ろに逸らすことのなんと多いこと…
特に頭の上のボールに対して極端に反応が悪い。ひどい野球初心者は、ボールが通過したあとに両手を出して「びくっ」となる始末。
キャッチボールが大事と思って、させるけれど、ボールを探す時間の方が長い…
と思うはずです。仕方ありません。耐えましょう。1年半くらいすれば変わり始めます。笑
野球初心者あるある8:サインを覚えられない、というか見ない
僕のチームの場合「この場面」というときにサインを見る方法だと、絶対に失敗すると思ったので、一球ごとにサインを見させていました。
が、しかし。毎回サインを見ればよいのに、まったくこっちを見ません。100回以上は
こっち見れ~~
と指示しました。100回じゃないですね。1000回はいっていると思います。初心者を指導する皆様…「あるあるですよね。いや、むしろそれが当然では」と思っていますよね?
そして、やっとそれが習慣化したと思うと、次の課題は「サインを覚えていない」。
つまりサインミスです。これもあるあるであり、慣れが必要な動きです。
初心者たちは、自信もって打席に立ちますが、見事にサインミスを繰り広げます。もう、疑心暗鬼とはこのことで、人を信じるのが怖くなることも。笑
だからこそ考えるのです。「サインもなく、打って勝てるチームって楽だな」と。
野球初心者あるある9:塾>練習
「今日は習い事で休みます」「….そ、そうか。」←あるあるでは?
もちろん勉強することを否定するつもりは全くありません。
子どもの進路や学力は何よりも優先されるべき事項だと一球たろう自身考えます。だからこそ、夏休みには一緒に勉強します。宿題をチェックすることもありました。
だからこそ「もうちょい練習に来ないか?」です。
塾に行くといって連絡がよく入ります。(僕のチームでは、休むとき必ず自身で連絡を入れさせます)
こちらも絶対に引き留めることはしません。勉強することは野球すること以上に大切かもしれません。
ただ心の奥底では「練習に来てくれ」と願っていることは、どこかで感じ取ってほしいな。
こちらも人間ですが仕方ありません。初心者であるからこそ、まだ野球が生活の中心とまではいっていません。
初心者あるある10:こちらが必死だと伝わる
一球たろうは中学生を主に教えてきましたが、中学生から始めた初心者に共通して言える「あるある」は「かなり吸収力があること」です。
とにかく小学生から始めている子どもには負けたくないのでしょうね。
また初心者は野球に対して純粋で、良くも悪くもやるときは一生懸命に取り組みます。
だからこそ、こちらもその思いに応えることで、100%上手になります。
センスがある子ども、ない子どもどちらもいますが、そのすべての子どもに平等に相手をしましょう。
初心者でも「野球が面白い」と思ってそこに来ています。上手な子どもの相手をして、チーム力を上げたいところですが、全員をきちんと指導してあげましょう。
もしかすると高校で開花するかもしれません。上手くならないかもしれないけれど、必ずそこで経験したことは生きる糧となります。
指導者である一方、子どもたちに関わる大人であることを自覚しておきたいですね。
(ほとんどの方は分かっていると思いますが、思いの共有ということで)
今回は野球初心者に関わる保護者や指導者の思いを共有するために、記事作成しました。まだまだ初心者の驚きの行動はあるので、ときどき思いを共有させてもらえたらと思います。
監督。今回俺の出番は…
もちろんない。
そんな…
第二弾がこちらです↓
野球初心者を教える人たちと語り合いたい。初心者あるあるPart1:まとめ
野球初心者はこちらの予想の右斜め上を行きます。そんな初心者のあるあるの行動は、ある意味愛すべきあるあるなのかもしれません。
初心者のあるあるを共有して、「この子どもたちだけじゃないんだ~」と思うことができれば、指導をする上でも少し手掛かりになるかもしれませんね。