少年野球の人気低迷防止への次なる一手か!?メジャーの時短案が面白い

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その他良き指導者のために
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昨今の少年野球は、子どもたちからの人気が低迷していると言われています。

人気低迷の原因の一つに、野球の一試合が長いことがあげられているそうです。

そんな野球というスポーツの特性に、一つの光明が差してきました。

時短化につながるメジャーの取り組みが面白いと感じたので紹介します。

2022年学童(少年)野球に新ルールが登場!中身や戦術について解説!
2022年から選手の身体の負担を軽減するため、学童(少年)野球における新ルールが追加されます。全日本野球連盟から出された通知を見ると、思った以上のルールの大変更がありました。新ルールの中身だけでなく、そこから考えられる戦術についても考察しています。 イニングの変更は結構大きいですよね...
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少年野球の人気が低迷していることを知っていますか?

監督!最近の小さな子どもたちって野球をしたことのない子が多いってのは知っていますか?

一球たろう
一球たろう

そういえば、最近は公園やグランドで野球で遊んでいる子どもたちを見かけることが少なくなったな…

聞くところによると、少年野球そのものの人気もなくなってきているとか…

一球たろう
一球たろう

そうなんだよ。俺も選手の勧誘が大変でな…なぜそうなったのか?そして改善のために何がされているのか?メジャーで面白い試みもされているから、今回はそれを見てみよう!

少年野球における人口は、1982年は推定32万人でしたが、2020年には18万人まで減っています。

もちろん少子化による子どもの減少もあるでしょうが、そもそも野球人気の低迷が起きているそうです。

さまざまな調査が行われ、導き出された原因がこちらです。

  • 一試合の時間が長い
  • 試合の数が多い(スポーツ障害の可能性)
  • 道具が多く、お金がかかる
  • 保護者の負担が大きい
  • 他競技の新興

これらのことが挙げられており、野球を運営する側として現在、試合時間や試合数・球数制限が行われています。

今回注目するのは、この試合時間についてです。

少年野球の試合時間の短縮のために現在行われていること

少年野球の試合時間を短縮するため、運営を中心に審判団も苦慮しています。

これまでは、子どもの遊びと言えば野球。でしたが、今は違います。

公園で野球をしている子を見かけなくなりました。

その中で、少年野球に取り組む子どもも減っており、少年野球界全体でできることに取り組んでいます。

その一つが、試合時間の短縮です。

これからご紹介するのは、実際に審判員の方に聞いた時短方法になります。

ベンチからの追い出し

攻撃から守備にイニングが変わるとき、目の前の塁にいる審判がベンチの目の前で仁王立ちしていませんか?

あれは、審判が守備につく選手の不正がないように見るのと、急がせるために来ているそうです。

とくにピッチャーは投球練習があるので急かされます。

また、それを受けるキャッチャーも急かされます。

プロテクターやレガースなど、たくさんの道具をつける必要があるだけに、忙しいですね。

このイニングの変わり目は、とくに審判は急がせます。これは、時短化への一手です。

牽制が多い投手への指導?

ランナーを背負うと、ピッチャーは気になりますよね。野球とはそういうスポーツです。

しかし少年野球を見ていると、妙に牽制が多いピッチャーがいます。

当然牽制は、何度やってもルール違反にはなりませんが、さすがに無意味だと感じるものも多々…

(一球たろうもそう感じることがあります)

その場合、審判がピッチャーに指導することがあります。

もちろん牽制は何球投げてもルール違反ではありません。

しかし、多すぎると審判に嫌われることを覚えておきましょう。最悪の場合は、遅延行為が取られます。

バッターボックス内でサインを見させる

野球をある程度経験している人が打席に立つ際、サインを見る→構える→ボールを見逃す→サインを見る、の流れが滞りありません。

しかし、初心者だとバッターボックスを外してサインを見る、経験者でも投手のテンポが早い際、わざとボックスを外す人もいます。

審判団は、試合を迅速に進めるため「ボックスに片足どちらかを残してサインを見なさい」と言います。

いちいち軸足を外して、また足元を掘って固定して、構える。

という流れをなくすためですね。

メジャーで画期的な時短案が浮上!まさかのマシンの導入

メジャーで野球の試合時間短縮のための、画期的?な案が出ました。

それはキャッチャーから投手へのサインを、電気信号で送るというものです。

システムの名前は「PitchCom(ピッチコム)」と言われるもので、キャッチャーの腕、ピッチャーの帽子の中に機器を取り付けます。

ちょうどミスターフルスイング、武軍装戦高校のキャッチャー「妙高」くんみたいな感じですね(分かる人には分かるはず笑)。

球種などを暗号化でき、それをキャッチャーがピッチャーに伝えます。

こうすることで、ピッチャーがサインを見る時間を短縮でき、身体の回復にあてられます。

もともとこの案が挙がったのは、メジャーでのサイン盗みが原因であり、これも防ぐことができますね。

現在、メジャーでも公式に認められており、今後の普及するかもしれません。

【追記】メジャーでさらなる新ルール

2022年9月9日に、メジャーの競技委員会でさらなる時短にむけた新ルールの投票が行われました。

結構現実的な内容なので、アマチュアの野球にも導入される可能性は高いと思われます。

ピッチロック「投球間隔時間」

文字通り、ピッチャーがキャッチャーの返球を受けてから、投球に至るまでの時間を制限します。

  • ランナーなしの場合:15秒以内
  • ランナーありの場合:20秒以内
  • 打者は8秒以内にスタンスを取る(一度だけタイムを要求できる)

もしも時間を過ぎた場合、審判がブザーを鳴らし、投手が違反の場合は1ボール打者は1ストライクが宣言されます。

このルールが日本に適応された場合、一時話題となった森福投手のような再現は不可能となりますね。笑

ピッチャーがプレートをはずす回数の制限

プレートをはずして気持ちを整える回数が制限されます。

また、これはけん制もカウントされ、プレートをはずしたけん制を含め2回までです。

3回目のけん制を行っても良いですが、それがアウトにならなければ「ボーク」を宣告されます。

これはなかなか、ピッチャーにとってきついルールになるでしょう。

2回プレートを外したけん制をし、ランナーを刺せなかった場合、かなり走者有利になります。

大きなリードが取れますし、思い切りの良いスタートが切りやすくなりますからね。

けん制で刺すべきランナーか、試合の流れ的にバッター集中か。きちんと見極めなければなりません。

また、右ピッチャーの一塁けん制は、ほとんどの場合がプレートをはずしますが、左ピッチャーははずしません。

このあたりも、どうルール変更が行われるのか注目です。

守備選手配置の制限

投球前に、一・二塁間、二・三塁間には、それぞれ2選手しか守備選手を置けません。

また、外野の芝部に内野手は入っていてはいけません。

日本では「いたって当たり前」と思うところですが、メジャーでは左右に極端な守備配置をしますよね。

おそらくこの守備配置にかかる時間がもったいないから、そもそもの配置をできなくしよう、ということです。

ベース幅の拡大

ベース幅が、15インチ(38・1センチ)から18インチ(45・7センチ)に拡大されます。

大きな目的は接触プレーが起きにくくするためだそうです。

しかし、結果としてストライクゾーンの拡大につながります。

バッターが打ちにくいところが増えるので、点数を取ることが難しくなりそうです。

少年野球においては、最近ベース幅が改訂されたばかりなので、追加でベースが大きくということはないでしょう。

2022年学童(少年)野球に新ルールが登場!中身や戦術について解説!
2022年から選手の身体の負担を軽減するため、学童(少年)野球における新ルールが追加されます。全日本野球連盟から出された通知を見ると、思った以上のルールの大変更がありました。新ルールの中身だけでなく、そこから考えられる戦術についても考察しています。 イニングの変更は結構大きいですよね...

少年野球では一つの未来としてあり得る話

現行の少年野球のルールにおいては、ベンチ内への電子機器の持ち込みはルール違反となります(主催にもよります)。

しかし、これだけ情報化が進む現在、野球の試合の中に選手自身が扱う電子機器が出てもおかしくありません。

ましてや、それにより新しい野球観が生まれ、人気低迷の原因を改善できるのならなおさらです。

ドラベースとまではいかないにしても、電子機器の登場は面白いと感じます(ドラベースはミスフルよりも有名か?笑)。

一球たろうとしては、電子機器の導入により少年野球の人気低迷が防げるのであれば、大歓迎です。

やはり、小さな子どもたちの遊びは「野球」であってほしいと思っています。

さらに、追加されているメジャーでの新ルールは、現実的な案であるだけに、数年後日本の野球にも適応される可能性が高いでしょう。

再び野球人気が高まるため、現在野球を指導する側が試行錯誤をし、改善していかなければなりませんね。

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