三振したあとキャッチャーがボールを投げる3パターンを徹底解説!

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守備
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この記事では、バッターが三振した後キャッチャーがボールを投げる意味やパターンを紹介しています。

よくプロ野球を見ていると、バッターが三振した後キャッチャーがどこかにボールを投げていますよね。あれってどんな意味があるかご存じでしょうか。

一方三振したのに、ボールを投げないパターンもあります。その違いは果たして?

ついでに「投げなければいけない」パターンも紹介します。

一球たろう
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野球指導歴10年の一球たろうが解説します!

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三振後にキャッチャーがボールを投げるのは「準備運動」

テレビ中継で野球を見ていると、三振を取ったあとにキャッチャーがボールを投げる…

「え?なんでボールをカメラが追ってくれないの?今何してるの?」そう思ったことありませんか。

これは、キャッチャーを発端に野球で大切な「準備運動」をしている最中です。

三振を取ったあとはキャッチャーがボールを投げてボール回し

野球ははっきり言って守備は一瞬しか活躍する時間がありません。ほとんどピッチャーかキャッチャーがボールの投げ合いをしていますしね。

その間、内野手や外野手はほとんど体を動かすことができず、ボールを投げることもなく待っているだけです。

当然その時間が長いほど、せっかくアップで温めた肩が冷えてしまいます。肩が冷えると、いきなりやってきた守備機会で思いっきりボールを投げることができません。

そのために、三振を取ったあと、キャッチャーは内野手にボールを回す「ボール回しをやれ~~」ってボールを投げているのです。

三振後、キャッチャー発でボール回しをする時間ってあるのか?

野球のルールにおいても、三振後にキャッチャー発でボールを投げる時間は確保されています。

大体ボール回しのパターンは

  • 時計回り
  • 反時計回り

の2種類です。ショートやセカンドあたりのボールの動線がチームによって異なりますが、大体この2種類です。

三振後は次の打者が打席に入るまで、ピッチャーの休憩や空気を落ち着かせる意味合いも込めてボール回しがされます。

三振を取ってもキャッチャーがボール回投げることができないパターンがある?

では、三振をするといつもキャッチャーは、ボール回しとしてボールを投げるのか。

プロの試合をしていても、そうでないパターンがありますよね。それは「ランナーがいる」場合です。

三振をして、次の打者が入るまで時間があるといえども、タイムはかけられていません。つまりインプレーの状態です。

このとき、ランナーはどのようにでも動くことができます。

例えば0アウトランナー3塁の状態で、キャッチャーがファーストに向かってボール回しをし、ファーストがセカンドに投げると「どうぞ3塁ランナーお進みください」になりますよね。

他の塁にランナーがいる状態でも同じです。ランナーがいる状態で、三振を取ったとしてもキャッチャーは、ランナーをにらんでいるはずです。

三振後にキャッチャーからボールを投げることを禁止されるパターン

三振を取った後、キャッチャーから始まるボール回しを「禁止」されるパターンが、とくに小学校・中学校の大会ではあります。

それは雨が降りそうだったり、試合時間が夕暮れ近くになり、時間がおしている状態であるときです。

この場合、試合前に監督も含めた会議で、審判団から「ボール回しはなし」という説明を受けます。

説明を受けている以上、三振後もボールを回してはいけません。

最近の小・中学生の試合でも、熱中症の対策などから、時短がテーマにされています。

三振後にキャッチャーがファーストへボールを投げなければならない時

野球のルール上、三振したとしてもキャッチャーがファーストへボールを投げなければならない場合があります。

それが振り逃げの時です。

三振(K)を取っても油断するな!キャッチャーがボールを投げるパターン

 

例えば千賀滉大選手のように、落差の大きなフォークでキャッチャーにボールが届く前に地面にバウンドし、バッターは空振り三振した場合。

キャッチャーは、以下の場合を除いて基本的にファーストへボールを投げなければ、バッターアウトになりません。

  • ランナー1塁
  • ランナー1・2塁
  • ランナー満塁

いずれもアウトカウントは0アウトか1アウトです。この状況を野球界では「(ランナーが)詰まっている」状態と言います。(これ重要)

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つまり三振(K)を取っても、ボールがワンバウンドしてキャッチャーに届く、もしくはキャッチャーがボールを取りこぼす、ことがあればバッターの記録は三振(K)でもアウトが成立していないのです。

ランナーはこの時、1塁に進塁する権利があるので、それを消すためにはキャッチャーがボールでバッターランナーにタッチするか、ファーストにボールを投げ、ベースを踏むしかありません。

このあたりが野球のルールのややこしいところですね。

必ずしも三振後にキャッチャーがボールを投げなければいけないわけでもない

タイトルからしても「さっきと言ってることが違うじゃん」と思いますが、落ち着いてください。笑

例えば0アウトランナー3塁の場合、ワンバウンドしたボールをバッターが空振り三振し、キャッチャーはボールを横にはじいてしまったとしましょう。

もちろんバッターはファーストへ進塁しようとします。キャッチャーは、ボールを探してファーストに投げても良いのですが「もしかするとサードランナーがホームに来ている」かもしれません。

また、ファーストにボールを投げた瞬間を狙っているかもしれません。

と、なるためキャッチャーは必ずしもボールを投げるわけでもないのです。その判断は、時と場合によります。

サードランナーの足の速さ、回、点差によっても行動は変わります。あ~野球ってややこしい。笑

ツーアウト時に三振でボールを落としたならば、キャッチャーはファーストへ投げろ!

これまでの話はすべて、0アウトもしくは1アウトの話です。2アウトは状況が全く違います。

ランナーの有無にかかわらず、2アウトで打者三振後、キャッチャーにワンバウンドもしくはキャッチャーがボールをこぼした場合、キャッチャーはファーストへ投げましょう。

2アウトの場合は、ランナーが詰まっていても全ランナー(バッターランナー含む)は進塁する権利を持っており、誰もアウトになっていません。

その時は、一番確実にアウトにしやすいバッターランナーをアウトにするため、キャッチャーはファーストへボールを投げましょう。

三振したあとキャッチャーがボールを投げる3パターンを徹底解説!:まとめ

バッターを三振にした後、キャッチャーがボールを投げるのは主に内野手に準備運動である「ボール回し」のためです。

三振後にボールを投げることが、試合前に審判から禁止された場合は、ボール回しも行ってはいけません。

バッターが三振し、ワンバウンドしてキャッチャーに届く、またはキャッチャーがボールをこぼした場合、キャッチャーはファーストにボールを投げます。

しかしボールを投げなくても良い状況や、投げない方が良い状況もあり、臨機応変な対応を求められます。

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