【スター育成論】失敗しない初心者の練習はこれだ!基礎・守備・打撃の真髄

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練習良き指導者のために
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この記事では、完全初心者をスターにさせるために必要な、超基礎的練習メニューを紹介しています。

初心者を指導するとなると、どこからどう手を付けるべきか分かりません。

しかしそれは当然の事。だって初心者ですから。

その初心者を将来的にスターにする練習メニューがあります。基礎的な守備や打撃のことばかりでは、飽きてしまいますよね?

一球たろう
一球たろう

初心者ばかりを教えてきた、野球指導歴10年の一球たろうがご紹介します。

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野球初心者がやるべき練習:基礎体力編

ここで紹介する内容は、一球たろうが初心者たちに指導してきた中での「失敗例」も含みます。

野球を上手にさせる上で、どの段階の選手にも基礎体力を向上させることは必要です。初心者であれば、なおさら。

しかし、初心者ばかりの集団を相手取り、基礎練習の方法を誤ると意図せぬ方向に走ります…

一球たろうの初心者に課した基礎練習の失敗例

いきなり失敗例から紹介するのは恥ずかしいですが、絶対に気を付けておくべき基礎体力の練習の取り組み方があります。

一球たろうは「初心者なら、まずは体を作ろう」と思って、以下の基礎体力向上メニューを練習の中心におきました。

  • 坂ダッシュ30m×10本
  • 体幹トレーニング(腹筋系・背筋系30×5セット)
  • ベースランニング3周

もしも野球をこれまで続けた人が見ると「普通じゃね?」と思うこの内容。しかし、一球たろうが相手をしたのはそんな常識がない初心者のみの集団10名。

坂ダッシュの8本目で根を上げて、走れなくなりました。体幹トレーニングは、最初の10回で次が続きません。ベーランは1周させたら、こちらが心配になるほど肩で息をしています。

初心者は、こちらが予想する以上に基礎体力がありません。中には、ついてくる子もいますが、大半がへばりました。初心者の練習の初めの一歩を、どこまで低く設定してやるべきか学びましたね。

初心者に基礎体力を中心においた練習を2か月続けると…

初心者に基礎体力が大事だと思い、上の練習メニューは2日に一度取り入れるようにしていました。

もちろん他の練習もやっています。しかし、これを2か月続けると、ぽつぽつ練習に来なくなる子が出ました。結果的に3人が離脱状態(後2人は戻ってきましたが)。

初心者ばかりのチームに基礎体力中心の練習メニューをさせると、このよな現象が起きます。

基礎体力の練習ばかりだと、チーム解散の危機を迎えるので注意してください。

初心者の体力を向上させる基礎練習は「ゲーム要素」

もちろんきつい思いをさせることも大切です。精神的タフネスさをつけ、上級生がいれば後輩に指導し、背中を見せつけられるチャンスです。

とは言っても、初心者はまだタフネスさはありませんし、練習についていけないと判断させるか、させないかの瀬戸際を見極める必要があります。

基本的には「いつの間にか」体力がついていたような練習メニューを組みましょう。気付かない間に、体力向上する内容を練習に組み込むのです。

そのためにはゲーム要素が必要です。以下に遊びを取り入れた練習を紹介します。

メニュー 方法 効果
ベーラン鬼ごっこ 4人を各ベースに配置

同時に走らせ、進行方向の前の人をタッチしたら終了

大体足が遅い子が餌食になるので30秒間の時間設定

それまでに残っている人罰ゲーム

・肺活量

・走力(脚力)

タイヤ相撲 二人一組で間にタイヤを入れる

タイヤを押し合って、一定のラインに達したら負け

・体幹強化
お姫様でゴー 体重が同じくらいのペアを作る

指定したところまで走る

どちらがどれくらい相方を抱っこするかは自由に決める

・体幹強化

・脚力

・頭脳

正直、ゲーム要素を取り入れれば何でも鍛えられます。とくに「罰ゲーム」システムを取り入れると、子どもは燃えます。

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どんなことでも良いのですが、体力向上を図る練習に必要な共通点がこちらです。

  • 競争相手がいること
  • 単純作業(走るだけなど)ではなく、頭脳を使う練習であること
  • こちらの意図しない方法でやっても、一切口は出さないこと

効率的、効果的な方法をさせたいところですが、子どもの体力は何かさせていると、こちらも知らない間に伸びています。

見ているこちらが面白い、くらいの練習がちょうど良いのです。

野球初心者がやるべき基礎練習:守備編

初心者にバッティング・守備どちらを優先的に鍛えさせるかと言うと守備でしょう。

バッティングの時間に守備につくこともあるし、その時間を使って守備練習ができます。何よりも練習で一番大事なキャッチボールを鍛えておかないと、すべての練習に響きます。

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キャッチボールは野球で一番大切な守備の基礎練習

初心者の守備を鍛えるには、徹底的にキャッチボールをすることをオススメします。一日キャッチボールの日を週一回組んでも良いと思います。それほど基礎として重要な守備練習です。

ただし、いろいろなキャッチボールの種類をやりましょう。

  • 近距離キャッチ
  • 足元に投げて高く跳ね上げ、跳ね上げた高さを競争
  • 近距離からストラックアウト

このキャッチボールにも、ゲーム要素を取り入れると非常にうまくいきます。また、とにかく近い距離であることが大切です。

「近距離からストラックアウト」では、初心者から中級者になるために必要なとスナップスローを、自然に覚えられます。

初心者のコントロールの悪さを甘く見てはいけません。塁間の距離になってくると、もうてんやわんやです。

そしてこの時点で、できる限りの初心者の投げ方を矯正しましょう。ケガ防止のためには、必要な守備練習です。

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初心者の基礎能力は守備能力の向上に必要なキャッチボールを見ると分かる

初心者ばかりのチームでも、練習試合は行うはずです。となると、その練習試合をなるべく効率的なものにするためには、バッテリーを鍛えておかなくてはなりません。

とは言っても初心者…ピッチャーとキャッチャーという、超重大ポジションを任せるのですから、それなりの適任者を選ぶ必要があります。

これを守備練習の基礎であるキャッチボールの中で見ておこう、というわけです。見るべき視点は当然「肩の強さ」「コントロールの良さ」

コントロールに関しては、塁間程度でどれくらい正確に投げられているかを見ましょう。また、選手一人ひとりの身体的特徴も見ておくべきです。

  • 指が長い
  • 腕が長い
  • 体が柔らかい

守備に関する練習をしていると、ピッチャーとキャッチャーは決めやすいですが、身体的特徴はよっぽどよく見ていないと分かりません。

初心者チームから、将来常勝チームになるために、的確なバッテリー選び早期にすることが大切になります。バッテリーは経験値が非常に大事になるので、初っ端から失敗したくありません。

野球初心者がやるべき基礎練習:打撃編

初心者であれば、打撃練習の基礎である素振りをしたいところです。しかし、ここで失敗をしてしまいます。

どうしても変なスイングをするので、あれこれ言ってしまいがち。口を出し過ぎないことが大切です。

一球たろうが初心者の打撃練習で失敗…

初心者に打撃練習させるならば、まずは「基礎の素振り」と考え、たくさん素振り練習に取り組みました。

その時は、打撃の基礎を教えるならば「形から」と思っていた一球たろう。しかし、これは違いました。

形と言っても、バッティングの形にはいろいろな形があり、一球たろう自身の好きな形があります。それを押し付けることで、打てない初心者チームが出来上がりました。

チームが指導して1年経過したころにそれに気付きます。そこで、一球たろうは少年野球の指導方法の参考書をあさり、徹底して基礎的な理論を教えました。

  • 前で捉える
  • ボールを上から叩く(ゴロを転がす)
  • 腰をしっかり回す

少年野球で教えるような内容は、初心者にとって本当に大事な基礎が詰まっています。ダウンスイングなどは一番の例。

当然現代ではレベルスイングアッパースイングの良さが見直されていますが、初心者には「最初は」基礎の基礎を仕込むべきです。

少年野球の指導を学び、実践することで、チームの打撃力は急上昇しました。

初心者の打撃に必要なのは形?それとも力?

みなさんは、初心者に打撃指導をするのであれば、形(スイングフォーム)を優先した練習をしますか?それとも力(スイングスピード)を優先した練習をしますか?

それぞれの見解によっても変わると思いますが、一球たろうは「力」だと思い知らされました。

以前は形が大事だ、と思っていましたが、それによって先述した失敗をしてしまいました。

一方、チームがある程度しっかりできたころ、スイングがでたらめな形の初心者新入部員(体がでかく、力がある)が、フリーバッティングでいきなりフェンス直撃を打っていました。

その時初心者で打撃練習をするならば、まずは力をつけさせることが大事だと確信しました。

初心者にさせたい打撃練習は素振りと置きティー?

基礎的な打撃練習の素振りも大切ですが、やはりボールを打つ方がはるかに楽しいです。

初心者チームであれば、打撃練習で半分は素振り、半分は置きティーの練習に取り組みましょう。通常のティーをしたいところですが、実は置きティーの方が難しいのです。

狙ったところにバットを通すことは、初心者だけでなく経験者にとっても難しいことです。止まったボールをきちんと捉えられないので、ぜひ一度やってみてください。

前述した1年間教えたチームは、通常のティーバッティングではよく打てるのに、置きティーになると全く打てませんでした。

初心者チームでは、まずバットコントロールとスイングスピードを身に付ける基礎練習を行いましょう。

それが、素振りと置きティーになります。

一球たろう
一球たろう

基本はやっぱり、走ること、振ること、投げること、捕ることを何度もさせることが大事だが、そこにちょっとした「ゲーム要素」を入れると、長く飽きずにやることができるな!

でも、俺はベーラン鬼ごっこは嫌いでしたね。足が遅いので、いつも標的にされていました…泣

一球たろう
一球たろう

ゲーム要素や競争の要素を入れると盛り上がるが、ゲームが均衡状態になるよう見極めるのは、指導者の役割だ。誰と誰をどう組むのか、これを見極めて練習に取り組ませよう!

【スター育成論】失敗しない初心者用の練習はこれだ!:まとめ

初心者用に練習メニューを考えることは、将来のスターにいち早く近づくために必要です。

  • ゲーム要素を取り入れる
  • キャッチボールの徹底
  • まずは力!形はあと!

基礎体力の向上が何よりも優先すべきですが、その方法に「ゲーム要素」を取り入れることで、初心者もいつの間にか体力を向上させることができます。

厳しい練習も必要ですが、一球たろうはそれで失敗しました。

初心者に体力向上の練習をさせると同時に、守備・打撃を教えることも大切です。守備では、やはりキャッチボールの徹底が重要。

打撃練習では、形ばかりにこだわった結果、一球たろうは失敗しました。スイングスピードを強化するために、素振りを行いましょう。

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