勝つチームはこうしてる!監督とコーチの役割と分業体制づくり

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良き指導者のために
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この記事では、監督とコーチの役割と分業体制づくりについて紹介しています。

指導者という枠組みでは同じですが、監督とコーチには明確に役割の違いがあります。とは言っても、その線引きが難しいのも現実です。

ではどうやって監督とコーチの役割を明確にし、分業できる体制をつくるのか。経験者目線で紹介します。

一球たろう
一球たろう

監督もコーチも経験した、野球指導歴10年の一球たろうが紹介します!

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強いチームほど監督とコーチの役割が徹底されている

うちのチームって、コーチがいませんよね。強いところだといるんですけど…

一球たろう
一球たろう

まあ、この程度の人しかいないチームなら、俺一人で十分だしな。

でも、コーチがいた方が監督は楽になるんじゃないですか?この前も、肋骨骨折してるのにノック打ってて、痛がってましたよね。笑

一球たろう
一球たろう

気合でどうにかするのが俺だ!!とは言っても、まあコーチがいるが故の難しさもあってだな…とりあえず、今回はそれについて紹介しよう。

監督とコーチはどちらも同じ「指導者」です。しかし、その役割は明確に違い、強いチームほどその役割分担が何も言わずにお互いが意識できているものです。

時折見かけるのが、コーチや監督がどちらも分業体制づくり出来ておらず、選手が指導に戸惑っているチーム。監督とコーチがいる難しさは、以下のようなものがあります。

  • 指導方法や内容が正反対
  • どちらかがメイン指導すると、片方は補助指導に回らなければならない
  • コーチにとっては、監督の指導方法や内容に不満がたまる
  • 監督はコーチの指導が方針と違った場合、やきもきする

野球観や指導がぴったり同じな指導者が集まることなど、ほぼないと言えるでしょう。その中で、どう指導をすり合わせるのか。

統一感のある指導があれば、子どもは大いに成長します。一方、そうでないと子どもは混乱し、結局どうすれば良いのか分からなくなります。

なので、監督とコーチの分業体制は明確にするべきなのです。

(監督は未経験、コーチが経験者だと、サインの出し方に困ったりもしますよね。)

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監督側から見たコーチとの役割分担の方法

まずは、監督の視点に立って、コーチをうまく「利用」する方法を見てみましょう。

あえて「利用」と書きましたが、コーチにとってもやりがいを感じられる方法です。また、基本的に監督がチームの大黒柱であることを前提として紹介していきます。

監督としての役割とは?

 

監督として役割を果たす前に、まずは監督の重大な(監督でないとできない)役割を確認しておきましょう。

  • 試合の采配
  • 練習内容や長期的な視点に立った戦略作り
  • チームの運営方針や計画(試合の日程や手順などの打ち合わせ)

まずは監督だからこそ、サインを出さなければなりません。ルール上、コーチが出しても良いといえば良いですが、やはり監督がやらないと格好がつきません。

なぜサインを監督が出すべきかというと、チームの方針や理想を作り上げるべき人物だから。どんなチームにするのか、その理想のチーム像に向けた中・長期的視点は監督でないと作ることはできません。

さらに、運営方針や計画、大会や相手監督との連絡などは、監督がやるべき事務作業です。

自分の役割はやるべき!ではどこをコーチに役割を振るか?

いわば監督は、社長です。では社長が会社の方針を立てたとして、自分で営業に出回るでしょうか?自分で経理作業をするでしょうか?(小さい会社なら当然のようにやっていますが)

通常ならば、社長ではなく、そのもとで働く社員がその作業をしますよね。

つまり監督は、上記したポイントさえはずさなければ、後は意外とコーチに任せる(もちろん自身も指導に携わります)こともできるのです。

そこで大切なことが、例えば先ほどの会社の話で言うと、経理作業を専門としている社員に社長が経理作業で敵うかというと、必ずしもそうではないということ。

ということは、実際にどう教えるかどう課題を克服させるかにおいては、コーチの話にも耳を傾けるべきなのです。

指導者として役割が重なるところは尊重する

コーチにはコーチの野球観があります。当然、監督には監督の野球観があります。指導の場では、お互いの教え方は尊重し合いましょう。

しかし忘れてならないのは、どんな理想のチームにするのかは監督が決めているということ。

後述しますが、コーチは監督の中・長期的な視点を達成させるために、短期的な視点に立って指導内容や方法を変えるべきです。

コーチの野球観や指導を尊重することは、監督に必要ですが、かと言って自分が「社長」であることは忘れてなりません。

「任せる」「(役割が)変わる」は違う。これに注意する必要がありますね。

コーチはうまいこと利用する(任せる)

監督とは言っても、身は一つしかなく、全ての子どもを相手することはできません。

そんな時には、コーチを積極的に活用しましょう。自分がいない場所を任せるのです。例えば、以下のようなことが考えられます。

  • チームを二手に分けて別々のメニューを行う(監督は自分が指導したい場所を見て、他方はコーチに)
  • 広い範囲で練習を行う(監督と対極の位置にコーチを位置させる)
  • 内野ノックは監督、外野ノックはコーチ、合同は監督
  • 他多数

こうすることで、監督の目を気にせずコーチは指導に当たれます。意外とコーチも監督の目は気にしているのです。

言うなれば、チームの半分をコーチに任せて、充実感を味わってもらうということですね。

コーチ側から見た監督との役割分担の方法

では、監督とは反対に、コーチの視点からチームの役割や分業体制の作り方を見ていきましょう。

コーチはある意味「自由」だと思ってください。

コーチとしての役割とは?

まずコーチの役割(コーチでないとできない)を見ていきましょう。

  • 監督の手先として、なるべく監督が自分の役割に集中できるようにする
  • 子どもの指導において、監督の「代わり」となる
  • 監督とは違った視点からチームを見る

監督は体でいう「脳」。コーチは体の「手足」と考えましょう。

つまり、監督の思いや考え方、野球観をしっかり聞いておき、監督のビジョンに沿う指導をしなければなりません。

社訓や会社の方針に従わない社員は、ただ迷惑をかける人ですよね。一方、だからと言って自分の野球観を殺す必要はありません。

監督とは違った視点を持つ野球人として、監督の気付けない点を察知し指導するのもコーチの役割です。

監督の役割や野球を理解している良き指導者であれ

監督の野球観は最大限尊重しましょう。そのためにも、監督との会話は拒否してはなりません。

監督が目指す野球はどんなものか、それを知らずしてコーチの役割は100%務まりません。

つまり監督が目指す理想のチームや、中・長期的な視点、目標を叶える手先である必要があります。

その上で、指導に取り掛かることがコーチに課せられた役割です。また、そうすることで、監督と別々の場所で練習をしていても自然と目標や理想に近づくものです。

監督とは違った野球観をもつ指導者としての役割

例えば監督が「盗塁をいつでも仕掛けられるチーム」を目指していたとしましょう。

そうすると、基本的な走力やスタート、スライディング、牽制の戻りなど、多くの体力・技術を習得しなければなりません。

監督が目指す理想のチームは、決して一本道ではなく、多くの道があります。監督は「ベースを右足で踏む」と思っているかもしれません。

一方コーチは「ベースを左足で踏む」方が速いと思っているかもしれません。教える相手が人間である以上、理論はあっても特例ばかりです。

もしかすると、目の前の子どもは、コーチの指導の方が良い結果に結びつくかもしれません。

監督も自分の指導がすべてではなく、目標に近づくかどうかを重点的に見る必要がありませすね。

監督と合わない選手へのフォロー的役割

監督も一人の人間です。当然性格・技術に合わない子どもがいるでしょう。そのフォローの役割を持つのが、コーチです。

子どもがどう感じているのか、どうして欲しいのかをコーチを聞き出す必要があります。基本は監督の思いや野球観を子どもに納得させる必要があるでしょう。

しかし、子どもの思いをうまく伝えられるのもコーチの役割です。「あいつ、ピッチャーしたいからって走り込んでいるらしいですよ」と、監督に伝えると、ピッチャーで起用するかもしれません。

そうすれば、子どもは監督を「理解ある人」と思うかもしれないし、新しいチームの人材を発掘できるかもしれません。

監督はブレてはならないので、こういったところをうまくすり合わせるのが、コーチの役割ということです。

監督・コーチがうまく役割を果たし、尊重するチームは強い

これまで紹介したように、うまく指導者たちが役割を果たし合いながら、明確な分業体制を取れているチームはやはり結果を残します。

ベテランの監督と若いコーチがいるチームって、強いイメージがないですか?

あれは年齢という社会的圧力?が、うまいこと監督とコーチをつなげ、役割を分業させていることも一つ理由として挙げられるでしょう。

もし年齢が近い指導者同士でも大丈夫。先述したようなコツを掴んでいると、むしろ一緒にチームを練り上げている楽しさがあります。

結局は、人としてどれだけ大きな度量を持って構えていられるか。子どもには、さまざまな指導方法や内容に触れさせるべきです。

うまいこと協力し合いながら、チームをレベルアップさせていきましょう。

そーなんですね。では、監督。コーチを紹介してもらいませんか?

一球たろう
一球たろう

俺も肋骨骨折の中ノックは二度としたくないしな…ちょっと探してみるよ。お前たちのためにもなるだろう。

勝つチームはこうしてる!監督とコーチの役割と分業体制づくり:まとめ

監督の視点からコーチとうまく役割分担するために、まずは自分がチームの「脳」であることを意識しましょう。指導方法や内容については、自分の指導やコーチの指導、さまざまに触れさせるべきです。同じ方向を向いてればそれでよし、くらい大きく構えておきましょう。

コーチの視点から監督とうまく役割分担するには、まず監督の野球観の最大の理解者でいましょう。その上で、自分を押し殺すことなく、常に監督の野球では気付けない視点、取りこぼれる子どものフォローをしましょう。

そんな役割分担と分業体制がつくられているチームはめちゃくちゃ強いです。

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