この記事では雨の日にできる、効率的かつ効果的な野球の練習メニューを紹介しています。
雨の日の練習って意外と悩みます。素晴らしい設備のあるチームでは、室内練習場なんてものがあるのでしょうが…
残寝ながら、うちにそんな余裕はありません。だから、簡単なメニューになってしまいがちで、子どもが雨を喜ぶようになります。
そうさせない雨の日の練習メニューとは?
野球指導歴10年の一球たろうがご紹介します!
雨の日は活動範囲が狭く、室内の練習メニューに困る
おお!雨が降って来たぞ!(ラッキー)
本当だ!ちょっと激しいから、早く中に入らないと!(ラッキー!中は楽だ)
道具をすぐに片づけて急いで中に入れ~~~!!(ふん。今のうちに言ってろ…笑)
雨の日に、指導する子どもたちのテンションが急に上がりませんか?
もしそうであれば、子どもたちは「雨が降ること」を望んでいるのかもしれません。その理由は、雨の日の室内練習が「楽」だと感じているから。
室内と言っても、強いチームならば立派な室内練習場があります。しかし、公立学校などで行うチームにとっては、そんな練習場あるはずもありません。
体育館は他の部活が使っているし、そもそも野球は屋外スポーツだから、室内用の練習場なんて確保されていません。というか狭いです。
室内では当然ボールを使った練習はできません。ならば、ここぞとばかりに基礎体力向上のメニューをこなしましょう!
また、室内だからこそ普段はやらない基礎中の基礎の練習や、映像の視聴を行いましょう。
「雨の日は嫌い」と言わせられれば、合格です。
雨の日にやっておきたい室内練習メニュー:筋トレ編
やはり、室内練習の活動範囲の狭さから考えると、筋トレはここぞとばかりに雨の日にはやっておきたい練習メニューです。
また、どのメニューも「徹底的に」をテーマに練習させてください。
雨の日の室内練習で徹底させたい体幹メニュー
ここぞとばかりに、腹筋、背筋、大殿筋を鍛えて体幹を鍛えましょう。
これまでの記事の中でも、多く体幹メニューは紹介しています。それらのメニューを、普段の倍行いましょう。じっくり時間をかけ、監督としてそばで苦しむ子どもを見届けてあげてください。
雨のひの室内練習では、とことん筋トレで子どもを苦しめることが可能です。
雨の日の室内練習は腕立てや握力アップなら場所を取らない
絶対鍛えておきたい体幹は、普段雨が降っていなくても練習していると思います。
しかし、筋トレに時間をさけるからこそ、普段時間の関係上行えないような筋トレを行いましょう。脚力関係や体幹などは、普段の練習でも行っているはずです。
一方、筋肉量が少なかったり、体積が少ない部位に関しては練習させたくても、できないということはないでしょうか。
雨の日の室内練習では、腕立てや握力などの腕周りの筋力を鍛えましょう。
バット・ボールをコントロールするための力になるのが、これらの筋力です。でも、普段の筋トレを行うので時間いっぱいで行えないというチームのいるはずです。
バットコントロールや「押し込み」には、リストの力が必要です。雨の日にしっかり鍛えておきましょう。
雨の日の室内練習なら階段ダッシュが可能
これについてはありがちなメニューですが、やはり脚筋力は鍛えておきたいものです。学校などの建物だと、建物が複数階あるはずなので、階段があるはずです。
雨の日の室内練習では、その階段を何度も走らせましょう。また、監督の目に見えないところで子どもはサボります。
なので階段のひと固まり(20段程度)の「ショート階段」で、目に見える範囲で何度も上り下りさせましょう。
意外とこちらの方が、効率的でだらだらなることがありません。短いからこそ、心肺の負担よりも、筋力の負担が大きくなります。
雨の日にやっておきたい室内練習メニュー:バッティング編
雨の日になると、なかなかバッティング練習と言っても思いつきません。
各種素振り程度ならば、周りに気を付ければ室内でも練習することができます。下の記事を参考にしてください。
雨の日のバッティング練習こそシャトル打ち
バトミントンのシャトルを使ったバッティング練習を行いましょう。今ではバッティング専用のシャトルも売られていますが、通常のシャトルでも十分雨の日の室内で練習可能です。
シャトルは投げたその瞬間から、途端に急ブレーキがかかるので、「タメ」を作る良い練習になります。
また、子どももかなり楽しそうに行う練習の一つです。筋トレで室内練習が嫌になっているタイミングで、シャトル打ちを入れてあげると、練習へのモチベーションの維持につながります。
雨の日でもバント練習が室内でできる
先述したシャトルを使って、雨の日の室内練習でバントも練習できます。シャトルであれば、どれだけ指に当たっても痛くありません。
バントはヘッド側の手で「つかむ」感覚でバントをすれば、成功率がグンと上がります。
実際のボールではそのようなことはできませんが、雨の室内練習ではシャトルや柔らかいボールを使うはず。
だからこそ、「手でつかむ」感覚を養うにはちょうど良いのです。
雨の日にやっておきたい練習メニュー:守備編
雨の日の室内では、なかなかボールを使った練習はやりにくいでしょう。
ただ、「軽く転がせば」練習できます。守備練習の基礎中の基礎の練習を行いましょう。
雨で室内だからこそ反復練習を!守備は形から!ゴロ処理
互いにゴロを転がし合って、ゴロをさばく形を反復練習しましょう。とにかく、形を大事にすることと、何度も練習させることが重要です。
ゴロ処理はステップの幅や踏み出すタイミングなどを身に付けることができます。とにかく何度も練習することで、体に染み込ませましょう。
雨の日だからこそ、反復練習に取り組みやすいと言えます。
室内の壁に「軽く」当てる程度の練習ならできる!
公共施設であれば、壁はコンクリートのはずです。となると、「軽く」当てる程度ならば、壁あての練習ができます。
ぜひ、ここで「ショートバウンド」をさばく練習をしましょう。
とくに初心者であれば、ここでじっくり指導することができます。ショートバウンドは、初心者の守備にとっての一番の関門。
これを突破するために、余裕のある雨の日に徹底してショートバウンドをさばく感覚を身に付けさせましょう。
雨の日にやっておきたい練習メニュー:特殊編
雨の日ということは、室内ということ。室内ということは、コンセントがそこかしこにあるといこと。
例えば学校ならば、教室内にテレビがあるはずです。そのテレビに、パソコンをつないで、映像を見せることができます。となると、いつもはできない「映像」を通した練習が、雨の日には行えるのです。
- Youtuberの解説動画を視聴する
- 筋トレを映像に合わせて行う
- 過去の試合やプロ野球の試合を観て、設定したテーマを学ぶ
- 野球のDVDをみせる
- 目を鍛える映像をみる(動体視力)
グラウンドでは、スマートフォンやタブレット程度での視聴しかできず、大人数には向いていません。
しかし、学校のテレビは基本的に教室中であれば、どこでも見えるような設定のはずです。そこでチーム全員に対して、映像で学ばせましょう。
一昔前に流行った、「ビリーズブートキャンプ」は個人的におすすめです。最強の雨の日メソッドだと信じています。
工夫次第で、雨の日の練習は苦しくもできるし、普段できなこともやれるぞ!
そうですね!俺の感覚では、雨の日になると「今日はどんなきつい練習と、普段と違う練習なのかな」と思っています。
どうしてもグランドだと、体を動かすような練習をしてしまいたくなるもんな。映像を見せることは、科学的で効率的な動きを学んだり、筋トレのモチベーションの維持につながったりする。便利な世の中だよ。
ビデオで自分の動きを見てみるのもいいですね!
まさに現代だからこそ、簡単にできる練習だな。意外と自分がどう動いているのかっていうのは、見たことないんじゃないかな。
「雨の日の室内練習はいやだ」と子どもに言わせる雨用練習メニュー:まとめ
雨の日の練習メニューに頭を悩ませる監督やコーチはいるはずです。
活動範囲が狭いからこそ、基礎体力・反復練習を徹底して行いましょう。「雨の日の練習はきついからいやだ」。子どもがそう言うようになったら、良い練習メニューを組めていると言えます。
一方、Youtube、DVD、過去の試合、筋トレ方法など、映像としてテーマを設定して学んだり、トレーニングしたりもできます。
基礎体力向上・反復練習に付け加え、普段練習できないことを学べるのも、雨の日のだからこそ。頭を鍛える練習も良い方法だと思います。