この記事では2020年7月7日に行われたソフトバンクvs楽天に見られた、低めの打ち方を紹介しています。
ピッチャーは基本的に投球を低めに集めます。その理由は、バッターが打ちにくいからです。
ではその打ちにくい低めをどう打つか。低めの打ち方をプロ野球選手が見せてくれました。
自分がやりやすい低めの打ち方を試してみよう!野球指導歴10年の一球たろうがご紹介します!
なぜ低めのボールは打ちにくいのか?
今日は低めの打ち方について紹介しよう!
低めっすか。。。なかなかヒットにしにくいですよね。。。だからこそピッチャーは低めにボールを集めるんだろうけど。。。
その低めを打てるようになれば、逆にピッチャーは投げるコースを失ってしまう、とは考えられないか?
そんなのできるんですか!?
そりゃ低めといえども「ストライク」っていうのは「打てる」と判断されるコースだからな。打ち方はちゃんとあるとも!
ピッチャーは低めに投球するのが基本です。単純にヒットの確率が落ちるから。
ではなぜ低めの投球は、バッターにとって打ちにくいものとなるのでしょうか?
- 目から遠い
- 力負けしやすい(重力の関係)
低めが打ちにくい理由と言えば、大きくこの二つでしょう。目から遠いと当然ピントの調整やバットコントロールのしにくさからミートしにくくなります。ピッチャーが基本的にアウトコースを責めるのも同様の理由ですね。
そして、何よりも低めは重力に逆らって打たなければいけないので、ボールに力を伝えにくく長打が出にくいです。
当てにくく、力も伝えにくい。そりゃピッチャーは低めにボールを集めますよね。
プロに学ぶ低めの打ち方:浅村選手のバッティング
7月7日のホークスvs楽天で、浅村選手が、低めの打ち方を披露してくれました。
本当に参考になる低めの打ち方です。
まずは映像で見る浅村選手の低めの打ち方
千賀選手の沈むボールをスタンドまで運んでいます。
打った場所はちょうど浅村選手の膝当たりですが、見逃してしまえばボールになるでしょう。
そんな低いボールをホームランにしてしまうのです。この低めの打ち方を学べば、低めであっても長打は可能です。
ボールが低いのならば、バットのヘッドも低い位置から出してくる
かなり単純な話で、ホームランを打つためにはある程度以上弾道を上げなければなりません。
そうなった時、ボールの下から上方向に打てば当然打球は上がります。あとは重力に負けない力を、どれだけつけられるかが大切。
よく「アッパースイング」と言われますが、「ゴルフスイング」だと思ってください(後述します)。
どうみても浅村選手のスイングは、ボールを「下から叩いて」いますよね。低めをダウンスイング、または水平スイングで捉えることは逆に不自然。
いつも「バットを上から下に」ではないことに注意してください。
低めの打ち方であってもミートポイントは前
ゴルフスイングについて触れましたが、気を付けてほしいのはミートポイントはあくまでも「野球のミートポイント」であることです。
つまり「前」で捉えること。
浅村選手のフォームを見ても、しっかり体(左足)よりも前で捉えていることが分かります。
時折低めということで、引き付けて打つ人を見かけますが、それは非常にやりにくい打ち方であり、力が伝わりにくい打ち方になります。
前でミートすることは、力を少しでも伝えやすくするため。つまり、低めの効力をなくすための打ち方なのです。
ゴルフスイングに学ぶ低めの打ち方
先ほどアッパースイングではなく、ゴルフスイングと紹介しました。
なぜアッパーではいけないのか。人にもよるとは思いますが、基本的にアッパースイングはDNA的に海外の人と比べて体の大きくない日本人には不向きなスイングです。
なので、アッパースイングはオススメできません。詳しくは下の記事に紹介しています。
まずはゴルフスイングを見てみよう
アッパースイングとゴルフスイングの大きな違いは、フォロースルー中とその後の肩の高さにあるでしょう。
動画で見えるゴルフスイングは、肩の動きが(右打ちの場合)
- (両肩)平行
- 右肩が下がる
- (両肩)平行
になっているはずです。しかし、きれいな打ち方ですね…
この順序よく覚えておいてください。次の「アッパースイング」による低めの打ち方とよく比べてみましょう。
ゴルフスイングとアッパースイングの違い
これがアッパースイングだと
- (両肩)平行
- 左肩が上がる
- 左肩上がりっぱなし
になります。まず大事なのが2ですね。低めを打つために「右肩を下げる」のか「左肩が上がる」のかでは、大きく意味合いが違います。
単純にアッパースイングだとミート力が落ちてしまうのです。そして、ゴルフスイングはフォロースルー後、平行に戻ります。
先ほどの浅村選手のバッティングフォームを、スクロールして戻ってもう一度見てください。
見ました?ちゃんとフォロースルー後に平行に戻っていますよね。
この肩の位置に注意した状態で、「ボールを下からすくって」打ちます。これが低めの最適な打ち方です。
あくまでもゴルフスイングは「参考」
先ほども紹介したように、低めの打ち方としてゴルフスイングは非常に参考になります。
しかしあくまでも「参考」の範囲は超えません。
- ミートポイントが違う
- テイクバックの大きさ(体の後ろ側を通るクラブの面積)
はマネすべきではありません。野球の場合はミートポイントは「前」ですし、ボールに対しては極力最短距離でバットを出す必要があります。
おお~~。何だか低めが打てそうな気がしてきました!これでホームラン間違いなしですね!
ゴルフスイングは低めの打ち方として非常に参考になる。また、軸がブレないことや、フォローするの取り方なんかも参考になるな!
マネすべきでないところに気を付けて自分の武器にすれば、大きな力になるということですね!
ゴルフだってボールを前に飛ばすスポーツだからな。まあ、まずは浅村選手のフォームをマネしてみろ!
低めのボールはこう打て!ホームランにするならアッパースイング?:まとめ
2020年7月7日の楽天浅村選手の低めの打ち方は、「ボールをしたからすくう」打ち方でした。これが低めを長打にするための打ち方です。
また、ゴルフスイングも低めの打ち方を習得する上で、かなり参考にできるものです。野球とは違った点はありながらも、肩の動かし方やフォロースルーは野球と通ずる点があります。
今日の素振りは、ゴルフスイングにしてみませんか?