夏の高校野球はどうなるのか?学校現場の視点も含めた甲子園の開催可否

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新型コロナウィルスの影響により、高校総体は夏のインターハイを含む大会の中止を決定しました。

ここで焦点となっているのは、高校総体とは別組織の高校野球連盟。

高校野球連盟は5月8日現在、夏の甲子園大会の中止を決定とまではしていません。しかし、オリンピックの中止、総体の中止によりその状況は日に日に厳しくなる一方です。

現在のところ、まだすべての学校が登校再開・部活動解禁できているわけでなく、普段ならそろそろ夏の予選のことを考え始めたチーム作りが始まる段。

仮に高野連の判断は、先に伸びたとしてもより夏の甲子園の開催は、状況が厳しくなりそうです。

今回は、球児の一番の生活の舞台である学校を取り巻く環境から、予想してみたいと思います。

一球たろう
一球たろう

センバツだけでなく、夏の甲子園も雲行きがかなり怪しいですね。

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学校現場で予想される今後の状況と球児

高校野球でドラマを盛り上げる球児たちも、普段は一人の高校生です。高校生である以上、学校での生活や規則に従って生活しなければいけません。

当然優先されるべき基準は、部活ではなく学問です。

そう考えると、当然部活どころではないところも見えてきます。

まずは勉強の遅れを取り戻す

各学校には「学習指導要領」と呼ばれる、学年や学校種ごとに教えるべき内容が記載された「法令」があります。

法令である以上、学校現場の先生は三年生が卒業するまでに、決められた内容を教えていなければなりません。

今年の3月から、学校は休校し始めすでに2か月が経ちました。その遅れを取り戻そうと思うと、当然授業時数は増えるでしょう。

結果的に、部活動をする時間もなくなります。つまり球児たちは野球ではなく、勉強をしなければならないのです。

一日の時間割の数が増える?

現在教育現場は、先行きの見えないコロナによる影響と、自粛要請、指導するべき内容によってがんじがらめ状態です。

はっきり言って、すでにこれまで通りの一年間は過ごせません。何かを削り、授業時間を生み出さなければいけないのです。

これまで練習してきていない球児たち。もし、夏の甲子園が開催できるとなれば、当然練習を一からやり直さなければいけません。

しかし、授業時数の確保が大優先されるため、一日6時間が一日7時間になってもおかしくはないはずです。

そうすれば、野球をする暇もなくなります。進路に絡む話だからです。

夏休みはないと思った方が良い

基本的に学習指導要領の内容をきちっと一年間教えると、一年分の授業時数が必要で、そこまで余裕はありません。

しかも現場の先生は、三年生を受け持つとき12月には学習内容のすべてを終わらせるつもりでいます。

受験は12月から始まってしまうからです。そう考えると、現在が5月なので、7か月で一年分の内容を教えなければいけません…はっきり言って無理です。

だからこそ、時間の捻出にかかります。それがどこかというと…夏休みでしょう。

そうなると、予選を行うどころの甲子園の地方予選なんて話をしている暇はないですよね?

大都市ほどコロナの影響が大きい

大都市ほどコロナの影響が大きく、自粛・休校は長引きそうです。大都市の方が、学校数が多いはずなので、より困難が増してきます。

さらに、地域によってコロナによる緊急事態宣言が解除になる時期が変わるのは明確です。

そうなれば、不公平な事態になります(不公平であるのを前提に、開催を求める声の方が大きくなりそうですが)。

不公平な思いを受ける学校が多いとなれば、結果的に甲子園開催がどうなるかは、なんとなく見えます。

それでも開催してほしい夏の甲子園

5月8日現在、世界中のコロナ騒ぎは少しずつ収束に向かっている雰囲気があります。

治療薬の開発に光が見えた、との声もちらほら(いつ実用化になるかはわかりませんが)。

もしかすると、予選が始まる6月には、緊急事態宣言が解除されているかもしれません。

そうなった時、少なからず「今からならやれる」という声が出ない、ということはないでしょう。

しかし、今回のコロナの事態。命の危険性があるだけに、そう簡単に「開催してほしい」と言えるわけがないのは、皆さんの同じ思いなのではないでしょうか。

開催してほしい、という思いは当然あります。ただ、現実がそうできないのも理解しています。

球児たちの気持ちやいかに…

一球たろう
一球たろう

野球に人生をかけてきた選手、甲子園に選手生命をかけていた選手、皆の気持ちがよく分かるからこそ、まだ中止が決定していない今、「開催したい」思いはあることだけは宣言させてください。

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